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ラスボス:57 ページ16

ーー


『今まで、こんなに楽しい事、なかったんだ…』


耳郎「真景部…」


『だ、だから…!最初に話しかけてくれた耳郎さんには本当に感謝しかなくて…!』


ブンブンと、浮いてる両手を広げて振って、必死に今がどれ程楽しいかを、どれ程1-Aの存在に感謝しているのかを伝えようとしている穂西を見て…


耳郎「…プッ、ククッ」


思わず、耳郎は吹き出した


『え、あ…じろ、う、さん?』


耳郎「アハハッ、必死過ぎ…!大丈夫だって、そこまでしなくても、ちゃんと伝わるって…フフッ」


『そ、そう…ですか』


耳郎「何故に今更敬語!!」


さっきまで泣いていたのに、今はこうして笑っている耳郎に穂西はもはやどんな反応をすればいいのか分からずただただ困惑する


耳郎「ハーッ、笑ったぁ…フフッ…」


『そ、そう?』


耳郎「うん、あー…まぁ、真景部…」


『?』


少しばかり、照れ臭そうに…
頰を掻きながら、耳郎は言った


耳郎「ウチも、あんたの友達になれて良かったよ」


『!!』


耳郎「体育祭…〈お互い全力で戦おう、きっとぶつかり合えば分かると思う〉…なんてねw」


『ちょ!?それ僕があの時言おうとしてた…!聞こえてたの!?』


耳郎「そりゃ個性が個性だしね、まぁその通りなんじゃないの?」


『?』


耳郎「全力でぶつかり合えば、案外B組とか(相手)もあんたの事を分かってくれるんじゃない?」


『う、うん…そうだね…!頑張ろう!』


耳郎が右拳を穂西の方に突き出したのを見て、何がしたいのか分かった穂西も右拳を挙げる

そうして、互いの拳をコツンと突きあわせた


『あ、そうだ…じ、耳郎さん!』


急に思い出したかのように、穂西が言った


耳郎「ん…?」


『ありがとう、その僕の事…知ろうとしてくれて』


耳郎「!」


『…そ、そそそそれじゃあ……また明日ぁぁあ!!』


自分で言ってて恥ずかしくなったようで、そのまま穂西は逃げる様に走り去って行った


耳郎「…変なの」


そう言いながら、耳郎は自分の個性である長いジャックを指で弄りつつ…どこかくすぐったいその思いを…誤魔化す様に苦笑した

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牙夢(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» コメントありがとうございます!!そう思って頂けると作者冥利に尽きますw (2017年9月17日 2時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - この子癒しだわw (2017年9月17日 1時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» コメントありがとうございます!!可愛い…ですよ…!!w (2017年9月16日 11時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - 可愛い...だと.....!? (2017年9月16日 11時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - テリチキと麻婆豆腐は素晴らしい。さん» わざわざご指摘ありがとうございます!!修正しておきます!これからも頑張ります (2017年9月14日 12時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:牙夢 | 作成日時:2017年9月9日 17時

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