ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ15)

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玖.依頼です。ページ15

手入れも大事なんだけど、日課の出陣とか遠征もさせなきゃなんだよなぁ。

　だとしたら手伝ってくれる刀が多い刀派がいいかな。粟田口とか。

　新撰組ってほとんど打刀だったよね？そこも狙い目……

『あぁー！！手入れする刀多すぎ！』
そう言いながら仰向けに寝転ぶ。

後ろで驚いている歌仙。突然大声を出して寝転んで来たら誰だってそうなる。

　でも、本当にやることが多すぎるんだって。
　本丸の掃除とか、畑の見回りとか、あの審神者という肩書きだけの大馬鹿者がずっとためてきたからだよ？
　僕わるくない。

　あー。一回でいいからみっちゃんのつくったずんだもち？食べてみたい。美味しいんだろうな。(現実逃避)

とか考えていたら、足音が聞こえてきた。打刀あたりかな？

？？「ねぇ、はいっていい？」
幼い声がAの耳にはいる。

　 …おや？この声は？！

蛍丸「…直してほしい刀があるんだけど。」

　 …ショタきたー！ほたるん難民だった僕からしたらスゲー嬉しい。どうしよう、泣きそう。

『どうしよう、まじかわいい。(わかりました。行きましょう。)』

頭をなでなで。。うわ、髪の毛ふわふわ。

蛍「え？…え？？そ、そんなに撫でたら背が縮んじゃう。」

困惑した表情をうかべながら、蛍丸頭におかれた手に自分の手を重ねる。

『あ、あぁ。すみません。では、手入れする刀の元へ参りましょうか。』

歌仙「(彼女、さっきの思ってることと話してる言葉逆だったことに気づいてないな。)」

蛍「ここだよ。直してほしいのは国俊。」
そう言い部屋の前で僕らと向き合うかたちになる。上目遣いかわいい↞

　 …愛染くん。あの時も結構苦しそうだったからね、可哀想に。

　なんて、力のない見習いごときがいえることじゃないけど。

　ほたるん(蛍くんって普段呼んで無かったからよびずらいため以後ほたるんで)に促されるように部屋に入る。

それと同時に刀の交わる音が聞こえた。