ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ14)

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歌仙です。ページ14

歌仙サイド

『手入れをする』
そう彼女から聞こえた言葉。

彼女もまた、あの人間と同じような事をするのだろうか。
ならば、守らなければならない。仲間を。家族を。

…だが、本当に直してくれるだけだとしたら？

近侍選びで僕に微笑みかけた彼女。
その微笑みは悲しそうな、哀れむような、安心させてくれるような表情だった。

あの微笑みが偽りでないというならば彼女は審神者とは違う人なのかもしれない。

…信じて良いだろうか？裏切られるだろうか。

どちらが良いのだろう。
信じてまた、あの審神者のように裏切られるのならば、もはや消してしまった方が楽だろうか。

あぁ。そうだ。消してしまえばいい。そうすればお小夜のように傷つくものm『ふざけんなぁぁぁぁ！！！』

！！や、やはり彼女も『何も知らないくせに、見ようともしないくせにそうやって決めるんじゃねぇ。バーカバーカァ！』

…バカとは口が悪いな。まったく、雅じゃない。

…！雅、じゃない。そんなことを思ったのはいつぶりだろうか。

とてもなつかしい。

こんな風にまた考えることが出来るようになったのは、おそらく彼女のお陰だろう。

まだ、完全に信じられるようになったわけではないが、少しだけでも希望を託してみようか。

頼む、この本丸を救ってくれ、主＿＿＿＿