【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ27)

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２６：私と緑谷君ページ27

「……？緑谷君？」

「な、名前！知ってくれて…！あ、えっと…！」

緑谷君、どうしたんだろう。
なんだかずっともじもじしている。

「…緑谷君？どうし…」

「ぁあああ、あの！入試の時のこと！！……その、ずっと話したくて…」

「…え、あ、入試…？……もしかしてもじゃもじゃ頭って言ったの怒ってる？」

「そ、そうじゃなくて！
……嬉しかったんだ。あの時…馬鹿にされても言い返せなくて、でも君があの時声をかけてくれて……。…凄くカッコよかった！戦う姿も、凄く綺麗で…」

…褒めてくれてるのだろうか。
気にしなくていいのに…。緑谷君は律儀だな…。

「気にしないでよ、私もバカにされてイライラしてたからさ。…それにしても大丈夫なの？その怪我…」

「え！？だ、大丈夫！大丈夫！これは僕の体力のアレで……」

「…あんまり無理しないでね？」

「は、はい！！」

なんで急に敬語になったんだろう。
もしかして緊張してるのかな…。同い年なんだからもっと気軽に接してくれていいのに。

「え、えっと…十朱さん…」

「Aでいいよ、皆そう呼んでるから」

「えぇ！？……Aさん？」

「Aさん……うーん、同い年なんだし呼び捨てでいいよ」

「…せ、せめてAちゃんで…！」

呼び捨てでいいのに…と思いつつ、別に無理強いすることでもないので私はそのまま話を流した。
善逸も私のことAちゃんって呼んでるし。

「えっと、Aさ…ちゃん！話変わっちゃうんだけど、かっちゃん見なかった…？」

「かっちゃん？」

「さっき僕と戦ってた…」

「あぁ！不死川さんみたいな子ね！」

「し、不死川さん…？」

「不死川さんっていうのはうちの……いや、そんなことより爆豪君の事だよね。…うーん、申し訳ないけど見てないなぁ。ごめんね…」

「いや、大丈夫！！クラスの人に聞いてみるよ！呼び止めちゃってごめんね、教室入ろうか！」

…そうだ、私達ずっと教室の前で突っ立ってたんだった。
早く入って荷物取って帰ろう…。

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