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ルンルンと音が付きそうな様子で前を歩くトガちゃん、うん、可愛い。
「ねぇトガちゃん、なんで賭けなんてしてたの？」
「どうしてしょうね〜」
さらりと流されて、どう聞き出そうかと思っていると、タイミングが良いのか悪いのか、路地裏を抜けた。すぐ近くにはショッピングモール。
「えっちょ、こんな…！」
人が多い代表みたいな場所だ、私はともかくトガちゃんは…と思っていると、それが伝わったのか「大丈夫ですよ」と返された。
元からここに来る予定だったのだろう、気が付かなかったが腰にパーカーを巻いていたようで、それを羽織ってパーカーのフードを被った。
私は顔までメディアに出ているわけではないから、知り合いに遭遇しなければ顔を隠したりしなくても困ることはない。
「まずはお洋服を見ましょう！」
「…うん、そうだね。お気に入りが見つかったら買うの？…トガちゃんお金持ってたっけ？」
ウィンドウショッピングという事なのか、何か欲しいものがあるのか。最近の若い子の思考は、残念ながら青春を棒に振った私には分からず聞いてみるしかなかった。
「それは……」
言葉の代わりに、ジー…っと私を見つめるトガちゃん。
……私は財布という事か。
「…わかった！！でもそんなにお金持ってないからね！？」
「やったー！嬉しいです！かぁいいお洋服見つけます！」
すごく嬉しそうな顔をしている彼女を見ると、まぁいいかという気持ちになる。
またこうやって買い物をする機会があるかもわからないのだから、今日くらい良いだろう。
トガちゃんの行きたいお店を数店舗回る。
トガちゃんは必ず、私に意見を求めてきた。
「あっこれかぁいいです！Aちゃんどうですか？」
「ピンクのパーカー！可愛いね、それならこっちのふわふわしたスカートもトガちゃんには似合うんじゃないかな？」
微笑ましいなと思って可愛いね、そうだねと返していたが、ふと目に入ったチュールスカートが可愛らしく、ついトガちゃんに勧めると驚いた顔をされた。
「Aちゃんセンスがとっても良いんですね、びっくりしました」
「あれ？なんでセンス良いのに驚かれたの？」
「荼毘くんに対しての行動を見てきてるので」
「センスの良し悪しと関係なさそうな理由ぶっこまれて驚きを隠せないよ私は、今までなんだと思われてたんだろ」
「変態さんですかね」
「せめてフェミニストと呼んで」
「それ意味違いませんか」
「えっ…」
会話を楽しみながらの買い物。
時刻は、午後三時前。
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m(プロフ) - コメント失礼します。どちらのエンドも作ってくださるとは本当に有難いです。これから、更新再開にワクワクした気持ちで待つのが楽しみです。これからも心より応援しております。この作品を作ってくださり、読者のことを考えてくださり、本当にありがとうございます。 (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - ぅぴゃぁ 尊い (2023年1月22日 17時) (レス) @page25 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
モブZ(プロフ) - 話の内容や主人公の性格性とか荼毘の言動とかめっちゃ好きです！更新頑張って下さい！ (2023年1月22日 2時) (レス) @page24 id: 4e3074e3cf (このIDを非表示/違反報告)
燈 - 社畜に年末年始など無いのです。更新遅くてすみません、気長に待って楽しんでいただけたら幸いです。コメントありがとうございます。励みになります。 (2022年12月28日 14時) (レス) id: 9e19da6f1a (このIDを非表示/違反報告)
かもめさ - 最高すぎます…！！！もう好きでしかないです。更新を楽しみにしています！！！ (2022年12月21日 11時) (レス) id: 41ebbd34c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 | 作成日時：2022年12月7日 11時
