性悪王女に転生したらなぜか逆ハー状態になったんだが！？

＊5話　新生活＊ ページ5

次の日。



今日からいよいよ学園生活が始まる…！



真新しい制服に袖を通す。特注で作った女子用のそれは、ネクタイではなくリボン。ズボンではなくスカートだ。



丈が短い。もうちょっと長さが欲しい。



すれ違う人がみなこちらを見てくる。



それもそうだろう、男子校なのに女子がいるのだ。



私のクラスはA組。エーデュースコンビと監督生、グリムと一緒だ。監督生とグリムは今日は掃除してるはずだけどね。



エーデュースコンビはともかく、監督生とは仲良くなりたい。おんなじ日本人だし、アニメとか漫画とかの話をしたい。彼が知ってるかは分からないが。



でも、彼こそがメインストーリーの中心人物。関わるのはあまり良くないだろう。



死亡フラグだけはなんとしても避けなくては…！



クラスにつき、隅っこの席に座る。ここなら目立たない。空気に溶け込んでモブになれるだろう…。



そう思ったのだが、



「昨日、まさかと思ったけど…マジで女子じゃん」



唯一の女子生徒が目立たないはずがなかった。



エースが隣に座って笑顔で話しかけてくる。



「名前、なんてゆーの？オレは、エース・トラッポラ」



存じ上げておりますよ。君、窓拭き掃除命じられた後でしょ、知ってる。



「A・キングスカラーですわ」



「ですわ…！？もしかして、Aってお嬢様だったり…？」



「え、えぇ、まぁ…王族ですわね…」



「マジか！すげぇ！」



エースはキラキラと目を輝かせる。



あぁ、そんな目で見ないで…たまたま生まれたお家が王族だっただけだし…。



まぁ、運の良さだけで言ったら凄いのかもしれない。ツイステ世界に転生できたし。



エースと暫く話していると、クルーウェル先生が入ってきた。



はぅう…画面越しでも十分かっこよかったけど、実物はもっともっとかっこいい…。先生になら躾けられたいわ…。



こうして、ナイトレイブンカレッジでの生活が幕を開けたのだった。

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