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*4話* ページ5

寮に着くと、それぞれの部屋に案内された。



最後は私だったため、リリア先輩と2人だけになる。



途中、セベク…?とかいう人が



『僕は貴様をリリア様の婚約者だと認めない…!』



なんて言ってきたが、婚約者も何も今日初めて会うため、その事を言うと、



『リリア様が間違えるわけないだろう!』



と怒鳴られてしまった。



ディアソムニア怖いよぅ…オクタヴィネルに転寮したい…。



「…A。本当に覚えておらぬのか?」



「覚えていないも何も…さっきも言ったけど、初対面です…」



そう言えば、酷く悲しい顔をされる。



「他人の空似じゃないですかね…」



私は式典服のフードを取る。きっと暗くてよく見えなくて間違えたんだろう。



「…髪、切ったんじゃな。お主の長い髪が好きじゃったが…短いのもよう似合うとる」



リリア先輩は私の髪を梳くように撫でる。



「空似ではない」



彼の手が、髪から首元へと移動する。



驚いて少しビクッとすると、彼はくふふと笑った。



「これは、わしが贈ったもの。わしの魔法がかかっておる」



ネックレスに触れると、慈しむような眼差しを投げかけられる。



赤い石が嵌め込まれたコウモリのネックレスは、幼い頃から肌身離さず付けていたもの。



誰に貰ったのか…それとも拾ったのか、それすらも分からない。



ただ、このネックレスを付けていないと酷く落ち着かないのだ。



「このネックレスが錆びないのって…」



「わしの魔法のおかげじゃな」



何百年経ってもお主は付けてくれていたのじゃな、とリリア先輩は言う。



「な、何百年って…!?」



聞き返しても、彼はくふふと笑うばかりで何も答えない。



私って…もしかして、リリア先輩との結婚式をすっぽかしたAさんの生まれ変わりだったり…?



私達は前世で恋人だったとか…!?

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- 面白かったです。更新待ってます! (1月23日 22時) (レス) @page16 id: a1e8b21e58 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい‼︎ (2023年3月16日 18時) (レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - リリア可愛い…続き待ってます((‘д’o≡o’д’)) (2020年8月2日 9時) (レス) id: a236361d3f (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます、そう言っていただけて良かったです(^^) はい、頑張ります!! (2020年7月23日 19時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。更新頑張ってください! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ami☆ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ami22665020?p=s  
作成日時:2020年7月15日 16時

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