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｢─────っ！！｣
｢─────A！｣
誰だよ私の名前を呼んでるのは……
私は寝ぼけながら目を開けると、鯉登少尉の姿があった。
｢うわ！え！？鯉登少尉！？｣
｢何がうわ！じゃ。朝食食べに行っど。｣
やっぱり元の世界には戻ってない。
結局この世界で暮らすことになったんだ。
私は急いで着替えて、鯉登少尉と一緒に食堂へ向かった。
｢…やっぱ見られてますね。｣
｢そりゃそうじゃ。おなごはお前しかおらんでな。｣
兵舎に女性なんてないから、他の兵士からジロジロ見られてる。
鯉登少尉が仕事でいない時は私一人で食べることになるのか。心細いなぁ……
｢あっ！キミもしかして淀川中佐が言ってた子？｣
後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、後ろを向く……
｢うさみn……宇佐美上等兵！｣
そこには両頬にホクロがある宇佐美上等兵の姿があった。
アブナイ…つい漫画を読んでた時の呼び名で呼ぶとこだった。
｢あっ、ボクの名前知ってたんだね〜！これからよろしくね〜｣
この時はまだ両頬には刺青がない。
鶴見中尉がホクロくんを描く前に先に描いちゃいたい。
｢A、あんまり他ん奴らんところに行っんじゃなかぞ。｣
｢大丈夫ですよ。｣
私は鯉登少尉と食事を取っていると、前方からヒソヒソと声が聞こえた。
｢洋平、女の子がいるよ。｣
｢浩平、あれが噂の子だね。｣
二階堂兄弟！まだ2人ということは、杉元さんに会ってないんだ。にしても2人の区別が分からない。
｢そうじゃA｣
｢はい？｣
｢今日おいと付き合うてくれ。｣
｢……………はい？｣
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年5月21日 10時
