鯉の聖地巡礼 (ページ14)

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私は鯉登少尉と一緒に次のシーンの飛行船へ向かった。

｢あっ！俺の軍刀っ｣

｢Aはそこで待ってろ！｣

鯉登少尉は数人の兵士達を跨り、飛行船に乗った。
もう仕草がル〇ンのカリ〇ストロなんだけど…

私はもう地上で見守ることしか出来ない。
でも、コレがあればなんとか出来るはず！

あぁ、飛行船に尾形さんもいる！
皆ほんとにかっこいいなぁ……
でも、飛行船上での会話が聞けなくて残念だったけど…

｢キエェェェエェエエェェ！！｣

あ、猿叫はここにいても聞こえる。
そういえば、この世界に来てからまだ1回も聞いてないな…

ドカッ

あ、鯉登少尉が白石さんに蹴られて落ちた。

｢覚えちょけや！きさんら全員、鶴見中尉にがらるっでな！｣

ガサガサッ

｢はぁ…鶴見中尉どんにがられる…｣

ピロンッ

｢あぁー満足満足！｣

私はこっそりからスマホでムービーを撮っていた。
これを後で鯉登少尉に見せたらどう反応するんだろう。

｢鯉登少尉、大丈夫ですか？｣

｢あぁ。何とか……今降りる…｣

｢気をつけてくださいよ……って！｣

鯉登少尉は足を滑らせ木から落ちた。

｢……………んっ！？｣

鯉登少尉は私の上に落ち、落ちた弾みで唇同士が重なり、所謂キスの状態になっていた。

｢すすすすすまん！！！｣

鯉登少尉は顔を真っ赤にしたまますぐにその場を離れた。今私とキスしたよね！？っていうキスなんて初めてなんだけど！！

｢い、いえ！私こそすみません！｣

もしかして私も顔が真っ赤かも！
もう思い出すだけでやばい！！

｢お、おい、淀川中佐に報告して来るから、Aは休んでろ！｣

鯉登少尉は顔を真っ赤にしながら、その場を離れていった。