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Ren side
今日はAさんのところの撮影だけど、朝一で挨拶してから、なかなか目が合わない気がする。
それに、何日か前に撮影のあと時間があるか聞いたけど、会社に戻るからと言われて、それならと諦めた。
この前うちに泊まった時は、あんなに自然に話してたのに、今日は明らかになんか変。
あれ以降、特に連絡はしてなかったから、Aさんの中で何かあったとしか考えられない。
撮影が終わり、ふっかさんがAさんに話しかけている。
深「ねぇ、Aちゃん。今日夜暇？」
「ごめんなさい…。
今日は会社戻らなきゃいけなくて。」
深「そっかー。残念。また今度誘うわ！」
ラ「ふっかさん、そんなしつこくしてると、Aちゃんに嫌われるぞ。」
「いやいや、誘ってもらえて嬉しいよ？
ラウールくんも、今度は一緒にご飯行こうね！」
ラ「やったー！Aちゃんから誘ってもらったー！」
元気そうには見えるけど、明らかに俺を避けてる感じ。
「じゃあ、皆さんお疲れ様でした。
今回もすごく良いものになりそうです！
ありがとうございましたっ。」
そう言って、楽屋から出て行ったAさん。
ラ「めめ、帰んないの？」
「んー。ちょっと寄るとかあるから、もうちょいしたら出る。」
ラ「そっかー。じゃあまた明日ね！」
「ん、」
・
どうしても今日の感じが気になって、帰り道歩きながらAさんに連絡をする。
『遅くなってもいいから、やっぱ今日ちょっと会えない？』
電車で移動中だからか、すぐに既読になる。
『目黒くん、今日はありがとう。
でも、待たせちゃうの悪いし、今日はやめておこう？』
予想通りの回答。
でも、会いたいと思ったら引きたくないし、もう一回押してみる。
『俺明日オフだし、一回家帰るから待たせるとか気にしなくて大丈夫。
渡したいものあるから、ちょっとだけ会いたい。』
『分かったよ。
えっと、会社戻って終わる時間分かったら連絡するね。』
『ん、了解。』
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月22日 9時
