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Shota side
自分の感情ばっか優先して、最低だ。
でも、目黒のことで悩む佐藤の姿見てたら、悔しくて、どうしようもない気持ちになって。
気付いたら抱きしめてた。
だけど、この想いを上手く言葉に出来なくて、ただ佐藤を困らせた。
楽屋に戻ると康二だけが残ってて、「なんか元気ないやん。どうしたん？」と寄ってくる。
でも何も答えないでいると、「元気無い時は上手いもん食うに限るで！行くで！」と無理矢理連れ出される。
いつもはうるさいばっかの康二だけど、今日は康二の優しさが沁みた。
・
メンバーともよく行く居酒屋に連れてこられ、二人でカウンターに座る。
「で、何があったん？Aちゃんと。」
「…はっ！？
なんで佐藤の名前が出てくんだよ。」
「しょっぴー分かりやすいもん。
みんな気付いとるで？Aちゃんのこと好きなん。」
「……」
「恋愛マスター向井康二様に話してみーよ？」
「いつから恋愛マスターなったんだよ。」
ここまで来たら誤魔化せないと、エセ恋愛マスターに今までのことをざっくりと話す。
「まぁ、めめもAちゃんのこと気に入ってんのはなんとなく分かってたけどな。
Aちゃん、モテモテやな〜。」
「ってか、それにしてもや。
翔太くん、いきなりハグはあかんやろ〜。」
「…うっせ。止めらんなかったんだよ。」
「ひゃー！かっこいい。
今のAちゃんに聞かせてやりたい。」
「おい、冷やかすだけなら帰んぞ？」
「ごめんごめんて。
思うんやけど、Aちゃんも今日でしょっぴーのこと大分意識してんとちゃう？」
「いや、それはないっしょ…。」
「でも、タイプはしょっぴーやって言ってたし、今はめめ優勢かもしらんけど、まだまだこれからやないの？」
「……」
「でも、しょっぴーがこのままネガティブになってたら、めめの圧勝やと思うで！」
「どいつもこいつも、目黒の圧勝って。
…俺だってやる時はやるしな？」
「しょっぴーはそうでなくちゃ！」
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月22日 9時
