太陽に触れてしまった 2【Ren.M】 (ページ37)

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Snow Manのみんなは、無事滝沢歌舞伎の公演を全て終えたようだった。

千秋楽を終えた日に渡辺くんから、前に誘った約束をいつにするかと連絡が来て、次の土曜日に会う約束をした。

渡辺くんも蓮くんも真っ正面からぶつかってきてくれているのに、私だけがいつまでも宙ぶらりんな状態。

だから、今度渡辺くんに会った時に、この中途半端な気持ちに答えを出すつもりでいる。

そして、蓮くんとはあの名古屋の夜から連絡を取っていなかった。

蓮くんからの連絡を期待して、自惚れて、自分から連絡をしない卑怯者な自分が心底嫌になる。

でも、今はどんな風に、何を話したら良いのか分からなかった。

・

金曜の定時間際、Snow Manのマネージャーさんから電話が入る。

電話の内容は、来週発売の週刊誌にあるメンバーの熱愛報道の記事が出てしまうと言う。

どのメンバー、というのは勿論聞いていないけど、胸が騒つく。

そして、うちの次号の内容が恋愛系の企画だったから、タイミングが良くないとのことで、可能であれば企画を差し替えられないかとの相談だった。

週明けに再取材をさせてもらえれば、写真自体はそのまま使い、記事の差し替えは可能なことを回答する。

マネージャーさんも相当焦っていたようで、電話中は冷静に対応しなきゃと平静を装ったけど、電話が切れた途端、どうしようもない不安に押し潰されそうになる。