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舞台はそれはそれは素晴らしいもので、終わった直後は本当にその言葉しか出て来なかった。
編集者の癖に語彙力が無いって怒られるかもしれないけど。
普段私が関わっている彼らは、こんなにも人を魅せる力を持ったグループだったんだと実感した。
と同時に、とても遠い存在なんだと思い知った。
・
終演後には反省会をすると聞いていたから、マネージャーさんに挨拶をして、そのまま会場を後にした。
ホテルに戻り、そのままシャワーを浴びてベッドに倒れ込む。
目を閉じると、舞台の上で見た蓮くんの姿が再生される。
蓮くんに言われたからなのか、自分の意思なのか、私の目は彼を追ってしまっていた。
もう後に引けないほど、私の中で蓮くんの存在が大きくなっている証拠だった。
だけど、彼はアイドルで、何万人ものファンが居て、私とは生きる世界が違う。
蓮くんの姿を思い出せば思い出すほど、私の心は苦しくなった。
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月22日 9時
