太陽に触れてしまった 2【Ren.M】 (ページ25)

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Ren side

ラウールを送って帰ってくると、ソファで小さく寝息をたてながら眠るAさんの姿。

散らかした食器やら食べ物は綺麗に片付けてあって、彼女の性格が伺える。

寝室から毛布を持ってきて、起こさないようにそっと掛ける。

気持ち良さそうに眠る姿を見て可愛いなと思う反面、流石に無防備過ぎて心配になる。

そんな軽い人じゃないって分かってるけど、他の奴にも同じ感じだったら嫌だとか、今まで嫉妬なんかしたことなかったのに。

Aさんのことになるとそうもいかないみたいだった。

・

第一印象は、ただなんとなく可愛い人だなと思って、仕事に対する姿勢とかもいいなって、その程度の気持ちだった。

でも、関われば関わるほど、想いは強くなってて。

一目惚れとか正直信じてないし、仲良くなってからじゃなきゃ付き合いたくないから、少しずつ距離を詰めてきたけど、俺の中ではとっくに答えは出てた。

誰にも渡したくない。

時折Aさんの寝顔を眺めながら、そんなことを想ってたんだ。