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二度目の目黒くんのお家は、この前よりだいぶ片付いていた。
一人で頑張ったんだろうなって思うと、なんだか可愛くて自然と笑いが溢れる。
「何笑ってんのー」
スーパーの袋から色々取り出している目黒くんが話し掛けてくる。
「んーん。何もないよ。
ただ、お掃除頑張ったんだなって思って。」
「だって、Aさんにダメな男って終われたくないし。」
「片付けが苦手なくらいじゃ、そんな風に思わないよ。」
「それでも嫌なの。ちょっとでも好感度上げたいじゃん？」
「ふふっ、かわい。」
「……可愛いって全然嬉しくない。」
少し前までは話すことも緊張していたのに、びっくりするくらいナチュラルに接することが出来るようになってる。
「ねぇ、何作ってんの？」
「え、サラダと唐揚げ作ってるよー。
あとは、たこ焼きの味変トッピングとか。」
「Aさんって料理作れんだね。」
揚げたての唐揚げを一つつまみ食いして、うまっなんて言いながら、隣に並んで料理の様子を伺う目黒くん。
「もうずっと一人暮らしだからねぇ。
独りで食べるような、お酒のおつまみばっかり作れるようになっちゃって。
あー、悲しいなぁ。」
「俺は、Aさんが誰とも付き合ってなくて、結婚もしてなくてよかったけどね？」
「なっ、」
「これからは、寂しかったら俺が食べに行ってあげる。」
独身女の虚しい独り言を聞かせてしまったと後悔していたら、真ん中ド直球な言葉を投げかけてくるもんだから、本当に安心出来ない。
目黒くんといると、心臓が何個あっても足りない。
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2021.3.2 修正
たこ焼きなのにタコの唐揚げ作ってることに気がつき、メニュー変更しました(笑)
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月22日 9時
