太陽に触れてしまった 2【Ren.M】 (ページ12)

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目黒くんからのお返しは、アロマキャンドルとチョコレート。

キャンドルに火を灯すと、ゆらゆらと小さく揺れる炎。

今にも消えそうなのに、でもちゃんと燃えている。

その灯りは、まるで私の気持ちを表しているようだった。

・

それから目黒くんとは、一日に何通かどうってことない連絡をするようになっていた。

『今日伊勢海老さばいた』と、メッセージと一緒に画面いっぱいの伊勢海老の写真が送られてきたり、『Aさんの好きな駄菓子なに？』と、それ聞く？って突っ込みたくなるようなニッチな質問が来たり。

基本的には目黒くんからの連絡に私が応えるだけなんだけど、その緩いやり取りに日々癒されているのは事実だった。

『そう言えば、ラウールがAさんと飯行きたいって言ってた。』

『前に撮影で会った時もそう話してたよー！
いつか行けるといいんだけど、夜は難しいもんねぇ。』

『今度昼くらいから俺ん家で集まるのは？』

『それなら安心だね！
みんなで会えそうな日があるといいけど。』

『来週の土曜だったら俺いけそう。
Aさんはどう？』

『土曜日なのに何の予定も無いなんて、寂しい限りです。』

『空いてるってことね(笑)
ラウールにも確認してみるわ。』

『了解！
もし土曜日ラウールくん呼ぶなら、ちゃんとお部屋片付けないとだめだよ(笑)』

『え、どこ片付けるの？
そんなに言うなら、Aさん一緒に片付けてよー。』

『時給5000円で良ければ！』

あの日目黒くんに言われてから、頭で考えすぎないで自分の思ったように動いてみたら、すごく気持ちが軽くなった。

今は、目黒くんのことを沢山知って、私のことも知って欲しいって素直に思う。