Mirror.6 ページ6
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「__で?随分寮に帰って来るの遅かったじゃない。今日は寮内会議でポムフィオーレ寮の新入生はラウンジに集合と伝えた筈だけど?何処で油売ってたのかしら」
『いや〜〜ちょっと学園平和の為に東奔西走してたと言いますか……』
「__へぇ?是非とも聞かせて欲しいわね」
我らが寮長ヴィル先輩の足下で正座をし始めるAの構図。内心冷や汗で溺れてしまいそうだった
「会議をボイコットする程の素晴らしい武勇伝を聞かせてくれるんでしょう?凄く楽しみだわ」
蛇に睨まれた蛙とは正にこの事で、こう言う時寮長は相手を絶壁の淵まで追い詰めるのが大のお得意なのだ。従って事情を打ち明ける他ならず、Aは死んだ魚の目を介して口を割った
−−−−−−
「__呆れた。授業中にスマホいじってたのがバレてペナルティ?フォローしようが無い」
『すみません……』
もう、と言って透明な吐息を溢す寮長
字面的には可愛いが声は可愛さの欠片も無い
「己の不届きを美談と擦り替えない!!
引いてはポムフィオーレ寮の生徒である以上アンタ一人の身勝手は同じ寮内の生徒に迷惑をかける。我が寮の生徒が爆竹持って帰って来てどうすんのよ」
『誠に……その通りでございます。
本当にすみませんでした』
無駄にデカイ図体を縮こまらせたAに心底反省の色が伺えたのでヴィルは足を折ってAと同じ目線まで屈んだ
「次からは頭ごなしに説教させないで頂戴。
それにアタシはこれから寮長会議に出席して来るから会議の内容は同室のエペルに聞いて」
何時まで床に膝つけてるつもり?とヴィルがAの腕を掴んで立ち上がらせる。ヴィルよりも多少タッパのある背丈からオイスターホワイトの糸がさらりと靡く
「式典式の様にもっと堂々としてなさい。
あと簡単に頭を下げる様な人間になっちゃ駄目よ」
剣のある声がその場を静かに制した
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映国 - パピさん» おコメント嬉しいですありがとうございます……!!パピ様に褒めちぎって頂き光栄でございます。文脈的にも所々おかしなところがあったかと思いますが完結まで読んで頂き感謝しかございません、これからのそのありがたきお言葉を胸に精進して参りたいと思います!! (2021年3月6日 11時) (レス) id: 887c7da550 (このIDを非表示/違反報告)
パピ(プロフ) - 神作品過ぎて…、笑いあり涙ありもう語彙力が溶けるレベルで神作でした! 後半の儚さがもうたまらなく好きです。今更ですけど完結おめでとうございます! お疲れ様でした! (2021年3月2日 19時) (レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
映国 - 美月さん» すみませんレス返せていませんでした!! (2020年9月30日 7時) (レス) id: 887c7da550 (このIDを非表示/違反報告)
映国 - みっ……!?!?美月さん!!!嬉しいですありがとうございます大好きです!!今回はいつもとテイストを変えてみました!!内容の面白さは保証出来ませんがヴィル様愛を書き散らした作品となっております!!楽しんで頂けたら幸いです!!!! (2020年9月30日 6時) (レス) id: 887c7da550 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 面白そうと思って覗きに来たら……映国さんだったのですね………映国さんの愛するヴィル様の夢小説……じっくり楽しませていただきます………大好きです………(語彙消失) (2020年9月29日 19時) (レス) id: 48104f3cfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:映国 | 作成日時:2020年7月12日 16時