残念だが俺が一番可愛い【ツイステ】

Mirror.11 ページ11

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ヴィル寮長は眉間に皺を寄せながら眉を吊り上げた



「品行方正、秀麗耽美を掲げるポムフィオーレ寮生が公共の場で些事を晒すなんて……それにルーク。貴方と言う存在がありながら何事かしら？」


「おおムシュー、私とした事が実に遺憾だ。
たがしかし他愛ない会話と言うのも悪くない」


「問答無用、御託はよして。
……それに＿＿」




ヴィル寮長が言葉の矢先をオクタヴィネル寮三人へ突き刺す




「アズール。貴方一体何処の誰の寮生を誑かしているのかしらね？良い度胸だ事」


「おやおや誑かすなんて人聞きの悪い。僕はただ困っている人の力になりたいだけですよ」


「道化っぽく振る舞って要られるのも今の内よ。貴方の酔狂な契約結んだ寮生達が泣き寝入りしてるのを目の当たりにしてこっちは無慈悲で要られる程人間は出来て無いの」




正に一触即発、触れれば大火傷。他者の介入を許さない空気に固唾を呑んで見守る




「詐欺師紛いもいいところ。いつ寮長会議で貴方の素行を案件として挙げようか悩んでいたけれど、ここまで横暴な利己主義は一周回って称賛ものね」


「気高き孤高の女王から称賛とは鼻が高い。
しかし僕のビジネスの一環を詐欺師紛いとはセンス無いですね。努力の還元が無い事で引き起こす粘着質な嫉妬ですか？」


「何ですって？」





いや煽りスキル拮抗し過ぎだろ。



デットヒートで暴走しかける二人を前にフロイド先輩がまさかの盛大な舌打ちをかました




「ああ〜〜まじうっぜ。そーゆーの疲れねぇの？アズールもどうせ何言ったってベタちゃん先輩達から金落とされる事無いと思うけど」


「私もフロイドの意見に一票。金銭の発生しない時間と言うのはこの世で最大の負債です。今日はもう撤退しましょう」


「……二人がそこまで言うなら仕方無いですね。
＿Aさん今度是非ともお話しましょうね」



いや結構です。あぁほらヴィル寮長が目をカッ拡げて俺を睨んでるじゃん。安易に頷くなって目で訴えてるじゃんこわ……


確かに事の発端は俺だけどさぁ……





「あ、そうだ小エビちゃん〜〜」





何を思ったのかフロイド先輩が目尻に毒の棘を残しながら首をこちらに傾けた




「アズールの商売はこの俺が保証するよ。だから




今 日 の 部 活 絶 対 来 い よ 。」






『……俺やっぱレクイエム歌って切腹するわ』


「……僕バックコーラスにまわってあげる」


『永眠だわ……』



詰んだ

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