黒虎目石【黒】 (ページ26)

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「…ぅ、んっ」

向かい合わせになった体を、目黒は私を包み込むように支えている

優しくじっくりと擦り合わせるようなキスに、どんどん体がおかしくなっていく

…

いつの間にか唇は離れ、目黒が私をじっと見つめていた。

後頭部を押さえつけていた手は優しく髪を撫でたり、耳に指を這わせている。

そして、無言だった目黒は口を開いた

目「…俺言ったよね？」

目黒の様子を伺うように、コクッと頷いた

目「だめじゃん、言うこと聞かなきゃ」

「…ごめんな、さい」

目黒は少しだけ怒っているような気がしたけど、それも目黒なりの優しさだと思った

目「…」

この心地良い時間に浸っていると、突然、目黒は手の動きを止めた

目「…ねぇ」

「なにこれ」

目黒は急に、私の首元を見つめて眉を顰める

…っ、

ほんのり冷たい目黒の指先が、私の首筋をすーっとなぞった

さっき、深澤先輩に付けられたキスマークを見ているのだろう。

…これ見られたのやばいな

と思ったのも束の間、

目「…むかつく」

そう言いながら、彼は私に覆いかぶさった。