【A3!】子供じゃない、役者です。【男主】

ACT.7 ページ8

----監督side----

至さんからの報告を聞いた後、

私たちは寮に帰ってきた。

ｶﾞﾁｬ

｢ただいま帰りましたー。｣

リビングには、珍しくストリートアクトに行ってきた私たち以外の劇団員が揃っていた。

というか至さん…もうoffモード…早い。

｢おかえり。監督、寂しかった。｣

真澄くん、やっぱり私に抱きついてくるんだね…

｢真澄、何回言ったら…おかえり、みんな。ちょうど晩御飯の準備してるんで、休んだらきてくださいね。｣

｢え？今日はバターチキンカレー作ろうかと思ってたんだけど。｣

｢昨日もカレーだったろ。｣

｢ついでに言うと一昨日もな。｣

万里くんと臣くんが呆れたように言った。

皆も頷いている。

……そんなにカレーいやかな。

━━━━━━━5分後━━━━━━━━

晩御飯が出来て、皆美味しそうに食べている。

今日のご飯は臣くんと綴くんが作ったそうだ。

うん、すごく美味しい。

皆会話をしながら食事を楽しんでるみたい。

こうして、劇団の皆で美味しいご飯が食べれるって、毎日のことだけど、幸せだなぁ。

━━━━━━━6分後━━━━━━━━

ほとんどの人が晩御飯を食べ終ったらしく、食器を片付けている最中だ。

｢明日こそは、昨日新しく買ったスパイスで、バターチキンカレーを｢却下。｣えぇ？！｣

莇くんが少し怒りながら言った。

｢そんなにカレーばっか食ってたら、栄養偏って肌に影響が出るだろ。｣

｢乙女か。｣

莇くんの言葉に天馬くんがツッコミをいれた。

｢メイク担当なんだから、そういうの気にするに決まってるでしょ。バカなの？｣

｢はぁ！？｣

また幸くん…そんなこと。

まぁあれも仲良いって証拠かな？

あれ？違う？

｢まぁ、栄養のバランスって結構大事だからね。肌に関わるのも本当かな。｣

ぐぅ…東さんに言われると、説得力が。

｢で、でもカレーも栄養あるよ？｣

カレー星人の名にかけて、カレーを好きになってもらわないと！

｢野菜とかあまり取れてない。｣

｢じゃあ野菜多めの野菜カレーとか？！｣

｢そういう問題じゃねぇ！｣

｢ぐっ…。｣

莇くん…強い……。

｢お〜とっ、カントクチャン、ただいま苦戦中！｣

｢莇が有利！ここからどうなるのか？！｣

一成くん、九門くん、何の実況？

｢…どういう状況？｣

千景さん…。そんな目で見ないでください…。

そして私たちは仲良く左京さんに叱られました。

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