ACT.16 ページ18
----監督side----
みんながAくんを見ている。
期待の目、不安の目がAくんを見ている。
その中でAくんは息を吸った。
『 「バカなミカエル…。人間を好きになっても不幸になるだけだぞ。」
「それでもいい。僕は彼女を幸せにしたい。」 』
ここまでが台本通り。
雄三さんの課題である『アドリブを入れながら泣く』こと。
さぁ、Aくん。
私たちを驚かせて、雄三さんを驚かせちゃえ。
『 「……ラファエルは、人間になりたいって思ったことあるかい?」
「は?何を言っている、ミカエル。俺たちは天使として生きている。人間なんて…」
「分かっているさ。でも、僕は彼女を見た日から、人間になりたいと、叶わぬ願いを見続けていた。」
「だから、少しだけでもいい。人間になれなくても…彼女の近くにいたい、彼女に、『僕』という存在を…見てほしい…。」 』
そう言った矢先に、Aくんのきれいな瞳から、涙が零れた。
頬に伝っていった涙はまるでミカエルの哀<愛>の涙そのものの様で。
「うぅ、なんか、こっちまで泣きそうっス…」
「もう泣いてんじゃねーか。」
「あーちゃんだってちょっと涙目っスよ!」
太一くんや莇くんみたいに、見ている人も泣かせれる…うん、かなりの戦力。
まぁ実際に私も泣いているわけで。
「役にはまりきっていて、更にはアドリブも即座に出来るなんて…本当にたくさん努力したからこそ、出来ているんだよね…。」
「頼もしそうなやつが来たな。」
紬さんに丞さんはあの役の本人達。
その人達が褒めるなんて凄いとしか言い様がないくらいだろう。
「よし!これでオーディションは終わりだ。お疲れさん。結果を今アイツらと一緒に話し合う、待っていてくれ。」
『はい!分かりました。』
結果を話し合う、か。
雄三さんだって、本当はもう決まってるはずなのに。
「さて、雨利間のオーディションの結果の話し合いだが…お前らは、もう決まってるはずだよな。」
雄三さんがみんなを見渡しながら確信したように言った。
「はい、答えはただ一つ
合格です!」
みんなは私の言葉に同意の頷きをした。
その時のみんなの顔はとても嬉しそうで。
「まぁそうだろうと思った、それにあいつは、俺の見た感じだが、まだまだ伸びしろがある。お前達でアイツの開花を見守っていろ。」
「はい!」
私は決意を込めて返事をした。
だってもう、Aくんは
MANKIカンパニーの一員なんですから。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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爍搭(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます!そう言って貰えてとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!(返信すごく遅れちゃいました。ごめんなさい!) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 18710b181a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます! 夢主君可愛すぎる!!応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月21日 3時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
爍搭(プロフ) - 色々ありましたが更新再開です!これからもどうぞよろしくお願い致します! (2020年3月3日 15時) (レス) id: 51bde1a2bb (このIDを非表示/違反報告)
爍搭(プロフ) - 白狐しゃんさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!今現在テストの嵐ですが出来れば更新していくのでよろしくお願いします! (2019年10月31日 22時) (レス) id: cd3ce3f1ca (このIDを非表示/違反報告)
白狐しゃん(プロフ) - 勉強大変ですね…自分なんて勉強という文字のべにも届かないくらい勉強をしません()…勉強の方もこの小説も応援しています! (2019年9月16日 0時) (レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:爍搭 | 作成日時:2019年5月12日 21時