I DOLL−43. ページ43
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そんな、微妙な関係のまま
グラドリーさんの家に来て2ヶ月ほど経った。
相変わらず必要以上に言葉は交わさない。
いい、と言われても
雑用をしようとする私をグラドリーさんは少し悲しそうに、寂しそうに見るけれど。
流石に、私の警戒心を解こうというグラドリーさんの行動あってか
最初よりはだいぶん緊張感や恐怖感も無くなった。
でも、やっぱり怖いなぁ。
人を信じることが、自分が幸せになることが怖いと感じてしまうのだ。
早く信じれてしまえば、私も、グラドリーさんも楽なのに、幸せなのに。
そもそも、グラドリーさんが何故私みたいな子供を
1000万ベリーも払って買ったのか、と
何かと理由を付けてグラドリーさんを疑うような自分が嫌でもあった。
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そんなある日、
用があるというグラドリーさんに頼まれて
家からほど近い商店が並ぶ街にお使いに行った。
「あら、Aちゃん！こんにちは！」
『おばさん、こんにちは』
この街の人はグラドリーさんと同じで優しい人ばかりで、
何度かお使いに行く私にその都度話しかけてくれて
今ではすっかり顔見知りだ。
私がビビって早く会話を切り上げてしまうせいで、
あまり長々と会話をしたことはないけれど。
「今日はりんごを買うの？ 」
『はい、そうです』
そこに、向かいの服屋のおじさんが店に来て
おばさんはそちらと話し始めた。
どれが綺麗かな、と見ていると
背後から Aちゃん、と声をかけられる。
服屋のおじさんだ。
「りんごかい？これが綺麗じゃないか？」
『あ…本当だ』
「りんごといやァ、レミさんもよく買っていたなぁ」
『…レミさん？』
聞きなれない言葉に首を傾げると、
おじさんとおばさんは 知らないの？と少し驚いたようだった。
「レミさんは、グラドリーさんの奥さんだよ」
グラドリーさんの奥さん…？
グラドリーさんとあの家で生活を初めてもう2ヶ月程だけど、
今まであの家で過ごしているのは私とグラドリーさんだけだ。
別のところに住んでいる？入院している？と
色々な考えを巡らせる私の脳は、次の言葉にフリーズしてしまう。
「亡くなってしまったけどね。3ヶ月ほど前に」
「優しい方だったわねぇ」
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百瀬(プロフ) - もみじさん» 返信遅れてしまいすみません（；-；）ありがとうございます！ (2019年1月26日 14時) (
レス) id: 50ca592013 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬(プロフ) - みかんさん» 返信遅れてしまいすみません(;_;)ありがとうございます(笑) (2019年1月26日 14時) (レス) id: 50ca592013 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - コメントみてて作者さんはすごくいい人だと思いました！強く言われてもきちんとかえしていてかっこいいです！応援してます！！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: a62820a14e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 神対応ですね笑、作者さん (2018年12月8日 23時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬(プロフ) - みらいさん» 返信遅れてしまいすみません。コメント、そして貴重なご意見ありがとうございます。今後の執筆の参考にさせて頂きます！ (2018年12月8日 11時) (レス) id: 50ca592013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百瀬 | 作成日時：2018年9月8日 21時
