176*唇 ページ16
「部長だから話せた。
好きじゃなきゃ話せない。
でも、ただ好きなだけでも話せなかった」
彼氏だから。一方的に好きなだけじゃないから。
小さく零した言葉を言い終わらないうちに、部長に塞がれた唇。
挟み込んだまま、ただ触れるだけ。
・・・このキスの行く末を決めるのは私だ。
一旦離して食むと、
何もかもを取り零したくなくて、挿し込まれた舌にも必死で応える。
掻き混ぜられる口内から水音と熱い吐息が漏れて、思考回路が停止する。
クチュと音を立てて吸い上げて、ハァッと吐き出して、
櫻井『なぁ、この部屋、壁薄い？』
「えっ？」
壁・・・
櫻井『オレ、[お兄ちゃん]に嫉妬してっから、今日は優しく出来ねーぞ？』
部長の言葉で、心臓が跳ね上がる感覚に襲われる。
「だめ。」
疼くのに、妙に冷静な言葉を返せてる。
櫻井『何が(笑)』
「だって、聞こえちゃう」
私の言いたい事を理解した部長がニヤリと口角を上げる。
櫻井『ふーん。
盗み聞きしてたんだ』
「盗み聞きじゃないから！
前に住んでた女の人が、」
・・・声が大きかった。
櫻井『前？・・・今は？』
「男の人。いかにもって感じのサラリーマン。
たまにエレベーターで一緒になるから。
・・・その人の彼女が来てても、そこまで気になった事はないけど」
櫻井『声、抑えろよ？
そいつに"清楚に見えて激しく喘ぐ女"って妄想されんのぜってー嫌だからな』
「変なこと言わないで下さい！」
櫻井『変な事じゃねーだろ。
おまえの可愛い声は他人には聞かせたくねーの』
私の頬をむにゅっと摘まんで、
櫻井『オレんだから』
一瞬で私を床に縫いつけて、垂らした前髪を揺らしながら。
櫻井『オレしか知らなくて良いんだよ』
魅惑的な言葉を吐き出す唇をまた、受け止める。
《176*唇》
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さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 本当にここじゃないｗ ありがとうね(*´ω｀*) (2020年4月5日 0時) (
レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - 専務〜お誕生日おめでとう(ﾊｰﾄ)ここじゃない(｡ >艸<)更新ありがとうプラス移行までキター (2020年4月4日 9時) (レス) id: e012292fb5 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 小娘ｗｗ 言われて思い出したｗ 何故だかワクワクしてるしｗ ぶちょーは主人公大好きだから大丈夫だよ。しゃちょーも(それ関係ないｗｗｗｗ) ありがとうね！(はーと) (2019年9月19日 0時) (レス) id: e8327fc405 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - 小娘登場に若干ワクワクしてる見守り隊 ←よく掻い潜って部長まで辿り着いたなと変な所感心してる ま、大丈夫だとは思うけど いい男の眉間にシワ嫌いじゃないわ(・∀・)いつも更新ありがとう HBDはーと (2019年9月17日 19時) (レス) id: e012292fb5 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» あんあんの威力恐るべしｗｗ 何かと独占欲強めのブチョーさん。 ブチョーさんはちょっと乱暴口調が好き(はーと) シャチョーに冷やかされてるブチョーどこ！(居ない) 未来への言葉は大事です。無計画はダメ！(急におかんｗ) (2019年7月11日 0時) (レス) id: e8327fc405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2019年5月31日 0時
