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*
そもそも、
どうしてああいうことになったのか…それは
階段から落ちそうになったところを
助けてもらったからだ。
急いで階段を降りていたら、何かに引っかかって身体が宙に浮いたような感じがしたのをよく覚えている
だけど、衝撃も痛みも無くて
背後から
「危ないよ?Aちゃん」
と抱きしめられながら声をかけられた
助けてもらったお礼に
何かしたいって言ったら
いつも、幼馴染に直してもらってる
ネクタイを私にやって欲しいと言い出した。
そんなことでいいのかと聞いたけど
めちゃくちゃ可愛く頷くので
気づけばこうなっていたのだ
*
*
*
そんなことを思いながら
放課後、階段を降りている
「Aちゃん」
「へ?あっ」
振り向くと同時に
気を緩めた私は階段を踏み外した
「っ…あっぶな」
パシッという音と共に、手を掴まれて
少し焦ったような相川君の顔が見えた
「ほんと、僕が居てよかったね?」
甘い笑みを浮かべながら
グッと引っ張ってきて私の顔を覗き込む
「相川君……」
「Aちゃん階段使わない方がいいよ」
クスクスと笑いながら
掴んだ手を握ったまま下まで降りた
「それじゃあ、帰れないじゃん…」
「じゃあ僕と一緒に帰ろー?」
階段しかないのに…と思ったら
相川君は、フフフッと笑いながらそう言った
「へっ…相川君、放課後は忙しいじゃん」
「いいのー!!Aちゃんと帰る!」
相川君はよくいろいろな部活に呼ばれる
だから忙しいと思っていたのに
食い気味に彼は帰ると主張する
「………相川君の都合が良ければ。」
少しだけ、彼といる時間が増えることに嬉しさを覚えたのに
黒崎君に自分で言った言葉を思い出して
少しだけ胸がモヤっとした。
そうだ、
相川君にはきっといつか彼女が出来る
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ちょこ - Rmdさん» ありがとうがざいます!ちょうどいい甘さでよかったです!ルスさんエンドも欲しい。。。 (2020年10月30日 0時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - めろさん» 何度もリピートして、読んでいただきありがとうございました。内容を新しく、更新しましたが、前回の内容はどこかで生かせるようにしていきたいと思っています。コメントありがとうございます(^^) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - ちょこさん» 更新が遅くなってしまい申し訳ないです!全部書き直して、更新しました。続きを楽しみにしていただいてたストーリーはまたどこかで使って書いていきます!! (2020年2月26日 0時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - とても好きな作品です!何度もリピートしてます更新とても楽しみにしてますね! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 056eaf4126 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月12日 22時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rmd | 作成日時:2019年10月18日 23時