35話 ページ38
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜どうしよう・・・・・・・・・・」
此処は某所の宝石店。
そこで乱歩は、幾つもの煌びやかな宝石を前に、
見ては止め、触っては止めるということを延々と繰り返していた。
「ん………此れは一寸派手すぎるかな。これは地味だし…………
あーもう、決まんないっ!」
すると、一人の店員が近寄ってきた。
「あの、結婚指輪をお探しですか?」
乱歩は「そうだけど、何?」と聞き返した。
「実は今、恋人様の特徴に合わせた指輪をお作りするサァビスを行わせていただいているのです。
お値段は変わりませんので、
やってみますか?」
乱歩は少し考えると、
「そうだね。お願いするよ」
と首肯した。
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店員は、タブレットを操作しながら尋ねた。
「ーーーして、彼女さんの特徴などは?」
乱歩は、小百合の顔を思い浮かべながらつらつらと挙げていった。
「えーと、瞳の色が綺麗な紫、いつも黒っぽい服着てるけど大体なんでも着たら似合う………」
その調子で乱歩はあと15こほど挙げていった。
この調子だと延々と言いそうなので、
店員は切りのいいところで止めた。
「あ、ありがとうございます。もう良いです」
乱歩は不満そうに膨れたが、「あっそ」と拗ねた。
数十分後、データをもとに作られた指輪のデザイン案が出てきた。
乱歩はそれを見て、感嘆の声を挙げた。
その指輪は、
細い銀のリングに紫色の宝石があしらわれていた。
そのリングのまわりにも繊細な細工が施され、
シンプルながらも、十分な程の気品を持っていた。
「これで宜しいでしょうか?」
店員は聞いた。
乱歩は笑顔で頷いた。
「うん!ありがとう!これにするよ!」
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水無月カエデ(プロフ) - ご愛読ありがとうございました。 (2019年8月18日 21時) (レス) id: d17efe557e (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - フラグ立ちましたね……… (2019年7月8日 22時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 種田さん!?ええええええええええええええええええええ!? (2019年7月6日 5時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 確かに!! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - ドラマの続編を切実に願う(真顔) (2019年5月9日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月カエデ | 作成日時:2019年2月19日 20時