【東京リベンジャーズ】ココロの隙間 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,696 hit

#52 ページ2

〇

学校の帰り、公園の前を通るとブランコでぼうっとしているAちゃんと目が合った。

未来では知っているけどこっちのAちゃんとは話したことがなかったから、なんとなく声をかけてみることにした。

「こんな所で何してるの？」

『なんか落ち着かなくて…』

顔を見ると、うっすら泣いた跡が見える。

場地くんのこと、やっぱり引きずってるよな…

『…ねぇ、たけみっち』

「え、あ、うん？」

『たけみっちって、何か知ってるの？』

真っ直ぐ俺の目を見て聞くAちゃんに、不思議とタイムリープのことを話してしまいそうになる。

「え？どういうこと？」

『……なんか、私たちとは別のことを見てるみたいだったから』

『ごめん、変な事聞いて』と付け足すAちゃんに少し焦る。

千冬が勝手に誰かに話すというのは考えにくい。
ということは勘…だろうか。

初めて名前を聞いた時は驚いた。
ただ名前が同じなだけかと思った。

でも、なんとなくだけど知っている未来の藤原Aと、今目の前にいる過去の藤原Aは同一人物なんじゃないかと、今話していて思った。

幼い感じはするけど……うん。

Aちゃんの未来は、大人気アイドルグループの一人、藤原Aだ。

どういう経緯でここからアイドルになったのかはわからないけど、多分合ってる。

ヒナのことで頭が一杯だったからあまり気にしていなかったけれど、熱愛報道が出ていた気がする。

あれはもしかして…………千冬…だったのか？

『…たけみっち？』

「え？」

『え、いや、なんか思い詰めた表情してるから…』

「そ、そう？ごめんごめん……」

にしてもあのAが東卍絡んでいたとは…

またややこしくなってきたぞ…

『？』

◯