Isolde (ページ18)

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6 - THE DREAM SHOW ページ18

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この日が来たと喜べばいいのか、それともこの日が来ちゃったと悲しめばいいのかよく分からないけど、よく分からないなあってぼやぼやしたまま過ごしてたらいつの間にかステージに上がる数分前だった。

歌ってるとき、踊ってるとき、オッパたちの顔を見たくなくて必死にファンのみんなを見た。今オッパたちを見たら、なんだか歌えなくなるような、踊れなくなるような、そんな気がしたから。

でもそんなことも言ってられなくて、もう最後のトークの時間になっちゃった。シーンと静まったこの空気が、やっぱりいつもと違うんだって、嫌でも実感させる。

HC「本当にこのコンサートはここにいる誰ひとりも欠けてはいけない、そんな公演だと思います」

HC「沢山のスタッフさんに感謝したいです。本当にありがとうございます」

シズニの皆さんたちの大きい歓声で包まれたあと、少し静かになったこの会場。さっきから、横を向いたりする勇気はなくて、ずっと目の前の照明を見つめてる。

ヘチャンオッパの話す声が止まって、一際大きくなった歓声に、ヘチャンオッパが泣きそうなのが分かった。

HC「なにより本当に感謝しているのは、ドリームのメンバー達」

HC「ロンジュン、ジェノ、ジェミン、チョンロ、チソン、ルデが、横で沢山応援してくれて、沢山気遣ってくれて、理解してくれたからこそ、本当に楽しく活動できたと思います」

みんながヘチャンオッパを囲むけど、わたしは動けないって思った。隣にいたはずのチソンは泣いてて、はあほんと… 泣かないって約束したのに。

HC「そしてなにより、今日に限ってマクヒョンに会いたいですね」

本当、この人のこういうところが大っ嫌いで大好きなんだと思う。いつもからかってばっかりのヘチャンオッパに唯一やり返せると思ったのに、こんなの言うなんてずるいじゃん。

泣き崩れるチソンに笑いかけてやろうと思ったのに、頬に伝う涙は止まるどころか量を増していく。泣いてるなんてダサいところ、絶対見られたくないのに、大人になったってみんなに思ってほしいのに、そんなプライドよりもオッパたちと離れたくない気持ちのほうが何倍も何倍も大きいみたい。