Isolde (ページ12)

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練習の間。チソンがオッパたちと振りの確認をしてたから、チョンロにトイレに行くことを伝えて抜けてきた。ジェミンオッパに必ず報告することになってるけど、チョンロに伝えたから平気だよね。

って思ってたんだけど、トイレから出たらチソンがいた。流石にびっくりしたけど、僕いないのにどっか行かないでって言ってるじゃんって言われたから分かったよーと適当に返す。

JS「飲み物買いに行っていい？」

「ん。わたし飲みたいのあっちの自販機なんだけど行っていい？」

JS「うん」

チソンと角を曲がってるんるん歩いてたら、練習室から出てきたのはイリチルのお兄さんたち。わ！ってこっちを見て反応をした先輩たちを無視するわけにもいかないから、チソンと一緒に会釈する。

チソンは仲良いみたいで、ヒョン、こんにちは。なんて笑ってる。わたしは仲良い人がいないから気まずくて、居心地がわるくて、チソンの裾を握った。なんでヘチャンオッパもマクオッパもいないの？って思ったら今日はドリムの方にいたんだった。

YT「ルデちゃまやん」

「こ、こんにちは」

YT「え、もしかして俺のこと忘れてる？」

「いや、ユウタさん、分かります」

TY「ユウタさんだってよ、ユタ」

ぷぷぷ、とわらったテヨンさんがよく分からなくてチソンを見上げるけど、チソンもわかってないっぽかった。わたしたちにはまだ難しいのかな。

JH「えくぼ、かわいいね」

「ジェ、ヒョンさん」

DY「怖がられてるよ。やめな」

YT「ルデちゃん可哀想やろ〜」

ずいって急に近づいたジェヒョンさんの顔にびっくりして、チソンの後ろに隠れた。楽しそうな先輩たちの声だけど、仲良くないから少しこわい。

TY「ルデちゃんが嫌がってるでしょ、ほら行くよ」

YT「ほーい。あ、ルデちゃん」

「は、はい」

YT「あれやって。俺が昔教えたやつ」

「…」

YT「忘れてるやん。これ、「えくぼは恋の落とし穴！」」

「あ、おもいだしました」

YT「それならよかった。やってくれん？」

「え、えくぼはこいの、おとしあな？」

TY「かわいい… けどルデちゃんに迷惑かけないの。ごめんねルデちゃん、チソンアも」

JS「いや、いえいえ」

わあわあかわいいかわいい騒いで、じゃあまたねーって去っていった先輩たち。よく分からないけど、チソンがトイレ出た時にいてくれてよかった〜…ひとりだったら怖かったもん。