メウツシ団の短編集♪腐注意！ (ページ44)

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ゆゥ×ツツミノ　恋狂いページ44

＿＿ツツミノside

最近、妙に嫌な空気を感じる。

みんないつも通りで、特に変わったことはない。

なのに、なにか空気が暗いというか、重いというか。

嫌な感じだ。

黒矢「ツツミノどした？顔色悪いけど」

ツツミノ「いや、なにもない」

黒矢「・・・それならいいけど」

物凄く、嫌な予感がする。

＿＿ゆゥside

最近、僕は狂ってきてる気がする。

つっちゃんが他の奴と話してるとイラつく。

僕といても、シズだったり栞ちゃんだったり、他の人のことを話す。

なんで。

僕が傍にいるのに。なんで僕を見てくれないの。

なんで・・・―――

でも大丈夫。それくらい笑って流してあげる。

それでも僕のことを見てくれないのは我慢ならないな・・・

どうやって彼女に僕を見てもらおう＿＿＿

＿＿ツツミノside

チナリ「ツツミノっ！」

ソファで本を読んでいると、チナリが焦ったように駆け寄ってきた。

ツツミノ「どうした？」

チナリ「何か風牙と言い合いになったらしくて、ゆゥが・・・っ」

風牙の部屋に行くと、そこには驚いた表情で立っている風牙と

顔を抑えて蹲っているゆゥがいた。

床には、ポタポタと真っ赤な血が広がっていて・・・

風牙「わ、私じゃないよっ！ゆゥがいきなり・・・っ」

ツツミノ「ゆゥ・・・ゆゥ！おい何があったんだ！？ゆゥ！」

＿＿ゆゥside

あれから病院に連れてかれて、今待合室で検査の結果を待ってるらしい。

正直そんなのどうでも良かった。

ゆゥ「つっちゃんが僕を見てくれた。僕のこと凄く心配してくれた。
　真っ直ぐ僕を見てくれた。これで、この傷が治らなかったら、

　つっちゃんは一生僕を見てくれる・・・！」

ただただそれだけが嬉しかった。

風牙「ゆゥ！」

風牙が急いで僕の元に寄ってきて発した言葉は・・・

風牙「その傷治るってさ！今お医者さんから・・・」

は？

風牙の安心したような顔を見て、苛立った。

風牙「あ、ツツミノ達にも連絡しなきゃ・・・」

ゆゥ「風牙」

僕はずっと持っていたカッターを取り出して、刃を出した。

ゆゥ「それじゃ困るんだよ」

勢いよくカッターを自分の左目に突き刺した。

prrrr・・・

「あぁつっちゃん？僕だよ。ごめんね、凄い心配かけちゃって。

　それで、左目のことなんだけどさ

　もう、一生治らないんだって。

　．

　．

　．

　．

　．

　だから、慰めてくれないかな？」