どうしてじゃなくて不良少女 ページ23
「どうしてって、先輩は違うんですか？」
「何が？」
お互いに不思議そうに首を傾げていると
さらに隣の女生徒が話に入ってくる。
「私達みんなAちゃんのおかげで無駄な機嫌の取り合いとかしなくて良いようになって本当に毎日が楽しいんですよ。」
その言葉に少し考えたような素振りで
「Aちゃんのおかげ…」
と呟く白井。
「はい！二年生になってクラスが変わって、仲良しの子と別れちゃった子がいたりすでにグループが出来上がってたりして皆、心のどこかで不安だったんです。」
するとまた別の女生徒が話に加わる
「でも、Aちゃんが自己紹介のときに」
「私は特定の方と仲良くさせていただく予定はございません。」
「毎日一人だけに一日中。出席番号順に声をかけに行かせていただきます。」
「嫌だという方はどうぞ邪険に扱って下さい。」「深入りはいたしません。」
「って。最初は皆警戒しましたし、本当に邪険にする人もいました。それでもAちゃんは嫌な顔一つせず、皆と少しずつ打ち解けて行きました。」
次々に女生徒が話に加わって来たが、
上手に話が進められる。
「それはどういうこと？」
白井の質問に対し順番に
「例えば、陰口を言われていた子がいたとしたらその陰口の輪に入って行って」
「あは。その子のお話ですかぁ？その子も貴方達のこと陰で言っていましたよ。」
「そう言って、一人一人のことを褒めていくんです。陰口を言われている側はこんなにも貴方達を好きなんだぞとでも言うように。
あんなに真っ直ぐに見つめられて嘘偽りない言葉で褒め倒されて…はぁ♡」
と答えていく女生徒たち。
「…はぁ。」
白井は少し苦笑している。
そんな彼女を気にも止めず笑顔で挙手をする
いかにも不良少女と言った風貌の少女が
「はいはーい！他にもありますよ！皆！うち話してもいい？」
と全員に同意を求めた。
少女達は笑顔で頷き、挙手をしていた少女は
穏やかな目で話しだした。
「うち、ずっと好きだった人がいてでもその人はAちゃんに一目惚れしちゃったんですよ。
それが悔しくてAちゃんのこと嫌だったしいじわるとかもしちゃって…それでもAちゃんは怒らずにずっと耐え続けてて、」
そこまで言うと少し彼女の表情が曇った。
「自分がどんどん嫌な子になっていってるって自覚はあったんですけどやめられなくて…そんなとき、うちの好きだった人がAちゃんに告白してるのを見たんです。」
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
