説明じゃなくて減らす ページ2
美しい少女は動揺を隠し切れない。
口の端が引きつり目も泳ぎだす
「どうゆうこと…？」
その反応を見た黒尾はそれはそれは遠い目をして
美しい少女へ説明を始めた。
「まずね、あのマネちゃん今二年なんだけどさ。
一年のころからずっとバレー部のマネやってくれてたんだよ。
んで、
最初の方は俺達も心配でハラハラしてたんだけどね。一度あれを見ちゃ…」
そこで言葉が途切れる。
理由は単純。彼は思い出してしまったのだ。
想像しただけでも嫌になるようなことを。
「鉄朗？どうかしたの？」
美しい少女が心配して黒尾の顔を覗き込む。
「えっ、」
黒尾は顔が青ざめ口の端は引きつり
今にも泡を吹いて倒れてしまいそうだった。
そんな黒尾を見た美しい少女は
何かを察したのだろう。
「もう説明しなくて良いよ。変な騒ぎ起こしちゃってごめんね。あの、ほんとごめんね。」
と言って自身の教室へと戻ろうとした。
しかし戻らなかった。いや、戻れなかった。
「どこへ行くんですか？ごめんねって言ったら許されるとでも思ってます？私すごく傷付きましたよ？そんな言葉で済まないほど傷付きました。」
可愛らしい少女が美しい少女の腕をしっかりと握っていたからだ。
「えっ、」
話を理解しきれていない美しい少女を気にも止めず
可愛らしい少女は言葉を続ける。
「先輩、何したかわかってますか？」
「カッタキャー、でしょ？それがなんなのよ。
もういいでしょ？私が痛い思いしただけだし。」
美しい少女はとにかくこの場から逃げ出したいと
必死に可愛らしい少女の腕を振り払おうとする。
しかし可愛らしい少女の腕はビクともしない。
そればかりか
「あ、皆さんは部活へ戻って下さい。すみません。こんなどうでもいいことに皆さんの貴重な練習時間を割いてしまって。」
などと天使のような笑みを浮かべ話した。
「Aは減らしてから来るのか？」
とバレー部リベロの夜久衛輔が尋ねる。
「はい。部活終わるまでには戻れると思います。」
美しい少女は二人の会話を聞きながら必死に考えた
今から自分は『減らされる』のか。
一体どうなってしまうんだ。と。
可愛らしい少女に腕を掴まれそれを振りほどくこともできず半分引きずられる様にして美しい少女はとある場所へと連れてこられた。
「…ここで何するつもり？」
可愛らしい少女は質問に答えずにただ微笑んだ。
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
