【銀魂】悪女ですが何か? part２ 【沖田総悟】【土方十四郎】

story５３。 ページ7

sideA



『これ、くれるの?』


レースの付いた黄緑色の髪飾り。


総悟が少し目を伏せて頷く。




『じゃあ…これ買ってて遅くなったの…?』



「ちょ‐どお前に似合いそうなやつが売ってて…
　勘違いすんなよ。」



『分かってるって、』ｸｽｯ



分かってるそんな気ないってことくらい
けど、すっごく嬉しい。



総悟の顔を覗いてみると、ほんのりと赤く染まっている。



『総悟、顔赤いよ?』


「なんもね‐よ。」


そう言って手で顔を隠すところも好き。
いや、愛おしい…




でもこんなこと言ったら、きっと引いちゃうよね…




だから、好きの言葉を


『かっわい‐!!』


“かわいい”に変えて言おう…



「バカなこと言ってないで行きやすよ、」


自分でもバカげてるって思うよ。
でも、言う勇気もなくて
言ったところで君を困らせるだけだって



分かってるから。


『あっ、待ってよ‐!』


逃げるように歩き出す総悟。
その背中を追って歩き出す私。




(大好きだよバ‐カ…)




そっと君の背中に呟いてみる。









その時の私はまだ知らなかった




君の様子に…

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