前世の約束 2 (神様はじめました) (ページ18)

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68話ページ18

霧仁サイド

霧仁(母)「霧仁...もう大丈夫だよ雪の中に長いこと閉じ込められていて辛かったろうよく一人で頑張ったね」

温かいと感じるのは...何百年振りか

霧仁「母上先日の口喧嘩の件申し訳なかった...」

霧仁(母)「...そんなこと気にしなくていいんだよねぇ霧仁」

思い出していこう

ひとつひとつそして

俺を取り戻さなければならない

重い体が不便だ

1日一回寝ないと体がもたねぇ

おまけに式神くらいしか使えねぇ一体作るのに7日もかかるのかよ

だが時間はある

奴らに気取られないよう

感覚が戻るにつれて湧き上がる衝動

・

・

・

霧仁「神ども俺の肉体を黄泉に送るとはよほど手に余ったと見える」

菊一「いかがいたしましょう」

霧仁「読みの毒などで俺の身体が始末でかかるかよ黄泉に入る資格を持ってるやつに一人心当たりがなくもない」

香夜子

香夜子「霧仁様」

霧仁「おまえが神籍を認められれば俺も己を取り戻せるおまえの力にもなってやれるよ」

香夜子「香夜子はお側にいられるだけで幸せです ...でも霧仁様ここでもう終わりにしましょう..」

ガッ

『死者は死者の世界に現世に帰すわけには行かぬ』

暗闇に閉ざされていく

まさか

今までのは夢なのか？

長い闇の中で見ている

夢？

嫌だ

もう暗闇の中には____

ゴトんっ

「霧仁！！助けに来たよ！！」

霧仁「...ここはどこだ俺は...どうなっている？」

「ここはイザナミ殿の地下牢だよ霧仁はイザナミにつかまってここに閉じ込められてたんだよ」

霧仁に手を差し伸べたら

なぜか抱きしめられた

霧仁「温かい....」

「え.....」

ちょ、、、いま私どうなってる...

霧仁「一人でさっさと逃げればいいものをわざわざどうして俺を助けに来た一人じゃ一人で地上にもどれないってわけじゃないだろ」

いつの間にか霧仁は壁に寄りかかっていた

「助けるのに理由なんてないけど」

まったく人間ってのは

理解できない

「見つからないようにこそっと出よう」

馬鹿な生き物だな

霧仁サイド終わり