検索窓
今日:1 hit、昨日:33 hit、合計:42,637 hit

5.守るべき未来とは ページ5

私はそのまま縁側に座らされ、薬研くんから手当を受けた。一期はすごく焦っていたし、短刀たちも心配してくれた。


しばらく部屋で休んでいたが、ふと鶯の姿がないことに気づく。



__縁側にでると、すぐにその姿を見つけた。

私は駆け寄り、その隣に腰を下ろす。



鶯丸「主……、すまなかった。」


鶯は視線を足元に落としたまま謝った。


A「__ぇ…?どうして鶯が謝るの?」


鶯丸「あのとき声をかけなければ、こんなことには___」



A「ふふっ……何を言うの?鶯のせいなんかじゃないでしょう?あれは私の不注意で起きたことです。」



鶯丸「__でも……」



A「__あのね…、少し足を切っただけで、血が出て痛かった。……でも…」



私は振袖の袖をぎゅっと握った。



A「いつも戦ってその度に傷ついている皆は……どれほど痛くて辛いのかって……思いました。」



鶯丸「……!」



A「__皆が血を流すたびに思うんです。私の存在って何なんだろうって…。刀の神様を顕現させて、無理やり戦わせているのに、そのくせ自分はびっくりするくらい無力で何もできなくて…」



いつも考える



A「__私が守るべき未来とは、そんなに価値あるものなのでしょうか。皆の痛みに相当するものなのでしょうか…?」



わからない

何のために私は審神者になったのか


不安でどんどん視線は落ちていく。


鶯丸「__未来のことはよく分からんが、少なくとも俺は自分の意志でここにいる。めるのことを信じてる。」




A「……!」



鶯丸「顔を上げろ」


優しい声とともに、私は顎をつかまれた。
交わる視線に次第に体温が上がっていく。



A「……ちょっ…///!?」



鶯丸「自信を持て。君はここでやっていける。それに、君は1人じゃないだろう?」



A「……!…そう、ですよね……」



う…

鶯から目が反らせない…!

6.不意打ち→←4.怪我



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 鶯丸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:める | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2018年9月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。