CHERRY. *sho sakurai* (ページ11)

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11.嘘と真実ページ11

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明日からツアーで福岡へいってきます！
お土産買ってくるね。
リクエストある？

あと、ツアー中はメール出来ないと思うんだ。
また、東京に帰ったらメールするね。

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と、いうメールを貰ってから…

本当にメールがない。

いや、メールがないのは…

しょうがないよ。

それはいいんだけど…。

A「…はぁ…。」

自然とでるため息にちょっとびっくり。

休憩前に携帯を見て

仕事前に携帯を見て。

本当はいけないんだけど、ポケットに携帯を持って保育室内に入る始末…。

メールの着信を知らせるバイブが鳴るのを待ってる。

さみしい訳じゃないよ？
気になるだけ。

もしかしたら来てるかも…。

と思ったら確認せずにはいられなくて。

習慣って、怖いな。

毎日来ていたメールがぱったり来なくなったらこんなに落ち着かないのかな。

あんな他愛ない会話なのに

曇りの日も晴れの日も、

世界が明るくなった。

たぶん来てると思ってたから

仕事中も休憩が楽しみで

携帯を開くとやっぱり来てる安心感。

それが2日ないだけでこんなに落ち着かない。

子ども達を見送って保育室の飾り付けをしていると、ポケットの携帯が震えた。

急いでポケットから携帯を出してロックを外ずす。

メールはナオからだった。

ゴハンのお誘いのメール。

ナオ…。

翔クンのこと話すべきなのかな…。
この前の幼稚園の忘年会のお店で偶然！…って。

それでなんかなったわけじゃないけど、メールしてるコトとか…。

やたらと言ってはいけないんじゃないかな。

でも…。

翔クンを見て泣いていたナオに黙って普段通りでいられる自信もないな…。

悩んだ末に、

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今日は、幼稚園の後輩と約束しちゃったの…。
ごめんね。

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と、返信した。

モモコ「あ♪せんぱーい。いけないんだ♪携帯は保育室は持ち込み禁止ですよ。」

A「モモチャン！」

保育室のドアからひょっこりとモモチャンが顔を出す。

A「もう園児もいないから、ゴメン、見逃して？」

と、いうと

モモコ「さては男ですか～？」

と、大きな目を細めて部屋へ入ってきた。

A「違うよ(笑) あ、モモチャン、今日ご飯でも食べに行かない？」

ナオに嘘をつきたくないわたしは、モモチャンをご飯に誘った。