【ヒプノシスマイク】姐御のお通りだ【番外編】

男になったら…5 ページ5

side:Crazy M





―シブヤ某所









「えぇ〜〜〜ッ！？煌夜お姉さん、お兄さんになっちゃったの！？」





シブヤ･ディビジョンの代表チーム、Fling Posseの飴村乱数の事務所を訪れた小官達を、リーダーの飴村乱数は相変わらずの高い声で迎えた
偶然居合わせたメンバーの夢野幻太郎と帝統も口を開けて驚いていた

因みに、この事務所に来るまでの間に18回も女性に声を掛けられた
全て煌夜殿が丁重に断ってくれたが





「遂に男性になりましたか…。いつかはなると思ってましたよ」

「うおぉ…煌夜さんスッゲェイケメン……。てか筋肉凄くねぇか？」

「何で何でぇ〜！？どうなってるのコレ〜！？」

「ハイハイ、説明すっから落ち着け」





それから事の経緯を話したのだが、どういう訳か3人共目から光が消えた
煌夜殿に事情を聞いた時の左馬刻と銃兎と同じ目だ





「ねーねー、煌夜お姉さん。そいつ等今どこに居るのかな〜？消していいよね？」

「シンジュクも治安が悪いですねぇ、これを機にシブヤに移住されては如何(いかが)です？必要であれば小生の家でも構いませんよ」

「幻太郎に賛成！そうすりゃいつでも煌夜さんの飯が食えるな！！」

「ひとまずお前ら、目に光戻してから話してくれ」





煌夜殿に宥められて何とか3人は犯人達を消すという使命(？)を諦めてくれたが、煌夜殿の男体化を楽しむ事にシフトチェンジした





「煌夜お姉さん、ちょっとこの服着てみてよ！僕が新しく作ったメンズ服だよ！」

「おや、乱数。煌夜さんにはこちらの落ち着いた和テイストの服の方が似合うと思いますよ」

「2人共分かってねぇなー。今の煌夜さんなら、バーンと胸元晒したワイルドかつセクシーな服が似合うに決まってんだろ！」

「おぉ？これはひょっとして着せ替え人形にされる展開か？」





事務所のあらゆる場所から引っ張り出される服を前に煌夜殿も流石に後退りし始める
しかし、小官が出口を押さえているので逃げ道はない





「帝統、その迷彩柄の服も煌夜殿に似合うと思うぞ」

「あ、確かに！つー訳で煌夜さん！着替えてください！」

「四面楚歌だと…？」





自分に嘘は吐けなかったので、心の中で煌夜殿に謝罪しておいた









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