小悪魔ちゃん ページ34
話終わって、またやる気に満ちるアオイちゃんは嵐のように部屋を去っていった。
次に会う時はまた強くなってるだろうなぁ。
道順としてはハッコウジムの後に大空のヌシに向かうらしいから、その時までにペパー君の新しい相棒を見つけて鍛えないとね。
「…アオイにはまだ言わねぇの？」
『？…あぁ、私の先生嫌い？まぁ隠すほどでもないけど伝える程でもないじゃない？』
「まぁそうだけど。…やっぱ痕消えねぇんだな」
アオイちゃんが帰ったあとサッとお風呂に入ったんだけど、髪を乾かす腕を見て眉を下げるペパー君。
あー暑いしペパー君しか居ないからって半袖着たのまずかったかな。
『そんなに深く切れてた訳じゃないんだけどね。
嫌な痕だよねぇ、ごめんごめん』
「そうじゃねぇって！これはAが戦った証だろ。
でも、オレが守れなかったからってのもやっぱ思っちまうってゆうか」
目線を落とすペパー君の髪はあの頃の私の言葉通り伸ばしてるのか、肩下でふわふわと揺れている。
なんと声を掛けるべきか悩ましくて、取り敢えず傍にあったカーディガンを羽織って彼の髪をわっしゃわしゃに撫でた。
『ペパー君』
「？…な、なんだよ？」
『過去は変えられない、終わっちゃったことだからね。
だからこれからの私をペパー君には守って欲しい。
ポケモン勝負なら私無敵だけど、私自身は全然強くないし体力もなくてすぐぶっ倒れちゃうからさ』
彼の逞しくなった片手をとって柔く握りながらお願いと呟くと、ポカンとしていたペパー君はジワジワ顔を赤くしてもう一方の手で顔を覆う。
「ほんっとさ、そう言うのどこで覚えてくんだよ。
小悪魔ちゃんすぎるだろ…」
『そんな変な事したかな。嫌だった？』
「嫌じゃない。けど…すげーちゅーしたい」
『は！？ダメだけど！？』
「わかってるよ！！あ"ーもう！！オレだけこんなにドキドキさせられてんのすげぇヤダ！！」
『えぇ…？？』
あ"ー！ってまた声を上げるペパー君はやり場の無い感情を受け流したいのかベッドの上でゴロゴロ転げ回り始めちゃって、なんかごめんね？？
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ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます！大好きだなんて言っていただけて大歓喜です！！再開後もご期待に添えるよう頑張ります！(´∀`) (2023年1月10日 21時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね？！初コメ失礼します！主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです！これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです！頑張ってください！ (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキワラシ | 作成日時：2023年1月4日 23時
