Episode15 ページ17
Aside
ガラク「もう少しで着くわ」
A「はい」
ガラク「オビ君にお客さんなんて、初めてよ」
彼女は私とオビの関係性を知らない
客と間違えて当然だろう
ガラク「最初は白雪くんかと思ったわ、貴方もすごく綺麗な髪色ね」
A「え、そう…ですか？」
今までも、人と関わる時はフードを深くかぶっていた。
運命を告げる時、相手の顔を見るのが怖かった
死が迫っている人に素敵な運命ですよと、嘘をついた時の罪悪感がたえられなかった
だから髪を褒められたのは初めてで、なんだか変な感じがした
ガラク「珍しい色だよ。中々見かけないなぁ。ま、白雪くんの髪色は絶対居ないけどね」
A「そうですね」
暫く歩くとそれらしき建物が見えてきた
ガラク「ちょっと待っててね、まだ入っちゃダメよ」
相槌をし、少しだけ後ろに下がった
ガラク「オビくーんいる？」
・
ロカ園は思ったより広かった。
向こうに小さく人影が見える。オビだろうか
ガラクさんが半分ドアを開けたのでもう少し背伸びをして覗いて見た
空いた扉の隙間から見えたのは
・
・
白雪のマスクをとるオビ━━━━━━━
・
「おい！！」
そう叫んだオビの声で我に返り、ガラクさんを横に突き飛ばした
反応の遅れた防御では死角から放たれた攻撃に耐えきれず、脇腹に強い衝撃を受けロカ園の扉を突き破って中に吹っ飛ばされた
A「くっ…」
痛みにもがいている暇もなく、何者かは私目がけて走ってくる
きっと賊だろう。
必死に腰あたりに手を伸ばすが、今の衝撃で自分の武器も吹っ飛ばされたようだ
賊は容赦なく私へナイフを振り降ろす
近くにあった鉄パイプを咄嗟に拾い、応戦する
A「くっ…」
相手の腹を蹴り、何とか起き上がり距離をとった
オビ「A!!!!」
A「オビ!!!!ガラクさんと白雪を安全な所へ!!!!まだ仲間がいるかもしれない!!!!」
オビは躊躇っていたが、白雪を連れて向こうへ走っていった
A「ねぇ、貴方何が目的なの？城まで乗り込んできて、無事に帰れるとでも思った？」
賊「フッ。」
賊は相当の腕の持ち主なのか全く無駄な動きがない
バク転で距離をとり、落ちていた自分の武器を拾った
一見、剣に見えるそれは取っ手が伸び、槍になる
剣としても使えるが、私は槍と体術の合わせ技を得意とする
A「さぁ、かかってきなよ」
私は深く、槍を構えた
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メロ - だんだらくんさん» ありがとうございます！がんばります！ (2019年2月4日 21時) (
レス) id: c7822b1b96 (このIDを非表示/違反報告)
だんだらくん(プロフ) - ボクオビが好きなのでお気に入り登録しました！面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: d49cafce35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロ | 作成日時：2019年1月29日 21時
