Magic 7 ♪ ページ7
Aちゃんがこの家に来て数日。
Aちゃんは大分この家や生活に慣れたように見える。
......と、暫く一緒に生活していて分かった事が幾つかある。
1つ目。Aちゃんは比較的冷静で少し冷たい所がある。
Aちゃんはいつも大体落ち着いてて、大人しい。
俺と緑色がしょうもない事で喧嘩してたりしても、慌てるでもなく、被害が及ばない様に部屋の端で気配を消しているのだ。
そして2つ目。Aちゃんは思っていたよりもずっと大人。
背の高さとかから見て子供だと思ってたんだけど、話を詳しく聞いていると大人らしい。
まぁ、確かに魔力に満ち溢れているしそりゃあ子供だっていう方がおかしいんだとは思うんだけど......。
天界軍の中にはA、という名前の女の人はいないし、それに居たとしても緋色のロングヘア−、そして赤い少しつった目はといった特徴的な姿をしているから覚えてない事はない......はず。
普通に一般人という可能性もあるけど本人が思い出さない事には分かんない。
そして最後に3つ目。
Aちゃんは余り家から出ようとしない。
一回「外に気晴らしに出てみたら?」ってコンちゃんが声をかけてたけど「...いや、今はいいや」と言っていたのを見た。
もしかしたら戦争が嫌い.....とか?
まぁそれは分かんないけど.....。
ただ、俺が言うのもなんだけどずっと家に籠りっぱなしってのも流石に体に悪いと思う。
.....と、いうわけで。
「ねーねーAちゃん。今暇だよね??」
頬杖を付き、ボーっと空を眺めていたAちゃんにそう話し掛けた。
Aちゃんは俺の声に気付くと顔をこっちに向けて、不思議そうな顔をした。
「まぁ、.....暇だけど」
「じゃあさ、俺と一緒に外、遊びに行かない?
ねー!いいでしょコンちゃーん!」
「え、ちょっと、らっだぁ....!」
俺はガシッとAちゃんの細い腕を掴んだ。
Aちゃんは途端に嫌そうな顔をする。けど俺はもう止まらねぇぞ.....!
近くにいたコンちゃんには、んー?いいんじゃない?暗くなる前には帰ってくるんだよ〜、と許可をもらった。
「やったぁ!じゃあ行こ!」
「........」
俺がそう言って立ち上がり、腕を握ったまま歩き出すと、嫌そうな顔をしていたAちゃんは渋々といった感じでついて来てくれた。
その姿を見て俺は何故だか嬉しくなり、ルンルン気分で家を出た。
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メロディ(プロフ) - Arty(もとYngve)さん» お久しぶりです〜!ありがとうございます!そういって頂けて嬉しいです〜!2人で頑張りますのでこれからも度々覗いていただければ嬉しいです! (2019年6月18日 17時) (レス) id: a4970b1a29 (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 久しぶりに拝見させてもらいました! 表現がとてもきれいで参考になります!頑張って下さい! (2019年6月18日 16時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 雪那々さん» いえいえ!そしてまた今回もよかったです!世界観がしっかり表現されていて凄いです! (2019年5月5日 7時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
雪那々(プロフ) - Arty(もとYngve)さん» ありがとうございますー!そう言ってもらえるとすごく嬉しいです…! (2019年5月4日 14時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 今回の更新もまた素敵でした!表現が綺麗でひきこまれました!ありがとうございました! (2019年5月3日 20時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メロディ、雪那々 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時:2019年5月3日 14時