梅色の声優彼氏さん3rei【梅原裕一郎】

佐藤の平和な日常 ページ8

とあるアニメのアフレコ現場。




「ふいー」





斉藤「Aちゃん！久しぶり！！」






「そーまくん！！久しぶり！！」





西山「Aちゃん！！久しぶり！！」





「あ、こたちゃんだ、久しぶり」





西山「温度の差」





「うそだよ会えてうれしいよこたちゃん」





西山「俺死んでもいいわ」





斉藤「単純だなぁ」






西山「あ、そういえば、塩見さん…だっけ？とはどうなったの？」





「あー塩見さんねー…一件落着って感じです」





斉藤「よかった……」





「まぁまだ不安はあるけど、今日お見舞いに行くつもりなの」






西山「お見舞い！？」







斉藤「お見舞い！？」






正気ですか？みたいな視線を向けられてビビる。






「え、なになになになに怖い怖い怖い」







斉藤「いや……なんかいい子すぎて……ライバルのお見舞いに行くとかもうAちゃん天使すぎて泣ける…」






西山「いい子に育ったんだね……！」







「待ってなんで2人とも泣いてるの！？父親か！？」







泣いている2人を後にして、スタジオを出る。





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「失礼しまー」






塩見「あ」






？？？「あっ、どーもこんにちはー」




若い男性。






「お、おう…？彼氏さんですか？」





塩見「は？」





「ひぇっすみません」




ギロっと睨まれた。
塩見さんの反応が怖い。
ライバル宣言で少し距離が縮まった気がしたんだけど。
やっぱりまだ嫌われてるのかなぁ…






氷織「ははは、彼氏じゃないっすよー、俺、塩見雪歩の弟の塩見氷織でーす、氷に織るって書いて『ひおり』。よろしくっすー」






「えっ」






お、弟…だと…っ！？






戦慄していると、病室に梅原が入ってきた。







梅原「あ」







氷織「あっ裕一郎お兄ちゃん！」






梅原「氷織、来てたのか」






「弟……いたんだね……」






塩見「悪い？」






「あっいやそういうわけではなく」






いや怖いて……






梅原「雪歩、これフルーツ」






塩見「あ、ありがと……」






？




私に対してだけかと思ったのに、梅原に対しても笑顔が無い……？





なにかあったのかな？






氷織「Aちゃんだっけ？」






「あ、はいっ」






氷織「ちょっと2人で話さない？」






梅原「………」






「は、はい………」








話って……なんだろ……

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