梅色の声優彼氏さん3rei【梅原裕一郎】

佐藤・アップデート ページ3

そーまくんの作った朝ごはん(トーストもオムレツも少し焦げてたけど美味しかった)を食べ終え、私とそーまくんは足早に病院へ向かった。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




斉藤「失礼しまー…」





「あれ？」






病室には、塩見さんも梅原もいなかった。






「あれー…私かなり決意固めて来たのに拍子抜け」






斉藤「決意固めて来たのにねぇ……どこ行ってるんだろう」





梅原「あっ」





「あっ」





斉藤「いたー！」





梅原「…お、おう……？」





「よかった、入れ違いになったかと思ってた。塩見さんは？」





梅原「朝のリハビリだよ。そろそろ帰ってくる」





「ふーん……」





梅原「A……その……昨日はごめん」





「………え？」






梅原「Aがいるのに、雪歩につきっきりになったりして＿＿＿＿＿＿彼氏として失格だったと思う」






斉藤「梅ちゃん＿＿＿＿＿＿」





「ねぇ、梅原」







梅原「ん？」







「私たちの約束、覚えてるよね？」






梅原の顔が硬直した。






梅原「………マスコミやネットでバレたら別れる、ってやつか？」







「そうそう。そのことについてなんだけど＿＿＿＿＿＿」







塩見「たっだいまー＿＿＿＿＿＿あ、佐藤、さん……」







斉藤「タイミングわっる……」







塩見「なによ壮馬くん」








斉藤「べっつにぃ？」








塩見「ぐぬぬ………」








2人が睨み合う。









「塩見さん。聞いてくれますか？」








塩見「な、なに……？」








「塩見さんは、梅原のことが好きですよね」







塩見「＿＿＿＿＿＿そ、そうだよ？裕一郎のことが、ずっと好き」







心なしか、「ずっと」を強調していたように感じる。








「ですよねー。だから私、ちゃんと言っておこうと思って」








梅原「！！」







斉藤「(Aちゃん…！？まさか＿＿＿＿＿＿)」






………






息を深く吸った。








「＿＿＿＿＿＿私も、梅原のことが好きなんです。だから、これからは正々堂々戦いませんか？ライバルとして」

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