永劫回帰 (ページ4)

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そんなことがあってもやはり地球は僕が昔から知っていた「地球」のようで、確かに多少誤差はあれど生活に支障をきたすことは無かった

「ねえ河村、俺喉乾いたからローソンでコーヒー買ってくるけど何かいる？」
「んー、じゃあ僕は甘いものをなにかお願いします。てか福良さん、あそこはファミマですよ」
「…あーーー、そうだった」

こんな少しの世界の誤差が、少し俺の胸を締め付けたり、その程度だ

俺が買ってきたプリンを頬張りながら「僕プリン好きなんですよ」なんて笑う彼を見て、俺も少し笑った

なんだかこの世界は攻略サイトを見ながら行うRPGのようでつまらなかった

あれだけ大好きだった彼の笑顔が、昔の彼とはやはり少し違うのが寂しくて寂しくて、本当に自分が彼を好きなのか分からなくなって幾度となく唇を噛んで空を見上げた

あれだけ俺達を苦しめた空、宇宙はこの世界では知らんぷりして太陽を昇らせたり沈ませたりを繰り返してるのが酷く癪だった