［d!］暗殺者さん、私を攫ってください［zm］

紅色 ページ45

モゾモゾとAは布団の中でいつものように動く

薄っすら目を開ければ、眠そうに目を擦る

ぽやぽやした頭で、昨日はどうしたか思い出す

昨日Aは、周りがまだ騒いでいる中、ウトウトとして重い瞼(まぶた)を閉じていた

その眠ってしまったAを連れてゾムが家に帰ったのだ

Aの隣では未だゾムが眠っている

Aがゾムの頬をつんつんと続きながら話しかける



『ゾムさん、ゾムさん。朝ですよ。起きてください、ゾムさん』



zm「ん”〜…A…？」



『はい、Aです。ゾムさん、起きてくださッ！？』



Aはいきなり何か引っ張られ、ゾムの方へと倒れる

『んぐっ』という声がAから漏れるが、直ぐさまゾムの胸から顔を出す

Aは、ゾムに抱き枕のように抱き締められながらゾムの頬をペチペチと軽く叩いた



『ゾムさん、苦しいです。起きてください』



zm「んぅ…いややぁ…」



『ゾムさん、ゾムさん。…私ショッピさんの所へ行っちゃいますよ』



zm「それはダメや！！！…って、え？」



『おはようございます、ゾムさん』



パチパチと瞬きをするゾムに、Aは少し微笑みながら挨拶をした

その瞬間、ゾムの顔が一気に紅色に染まる

ボンッ！という効果音でも付きそうなものだ

ゾムはAを離し、一気にAから離れて「お、おおおはよう！！あ、えと、そうや。ご、ご飯作ってくるな！おん！」と言って直ぐに部屋を出て行った

その様子に、Aは首を傾げるもいつも通りゆっくりとベットから降りた

感情→←未然

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