軽ーいノリみたいな ページ21
あの後、選手と別れて由伸と2人でご飯を食べにと思ったけど、あまりに遅い時間だったので由伸の家にお邪魔することになった。
ずっと、いつ告白のこと言われるのかってソワソワしている。
「最近来すぎやな、俺の部屋」
「由伸が家に誘ったんでしょ」
いつもの由伸の揶揄い。仕方ないよね、やっぱり。
「何食べるー?」
「何って、まさか何も無いの?」
「なんか作ってー」
何も考えない男、山本由伸。なにか食材があるのかと思い冷蔵庫の中を見ると、それなりに色々と入っていた。
「おつまみでもいい?」
「なんや、A料理できるんや」
「何その小馬鹿にした感じ、私の分だけにしよっかなー」
「わかったわかった、前から料理出来そうやと思ってたって、」
「仕方ない、今回までは許してやる」
こうやって由伸に甘いところも、あぁ好きなんだなって思ったり。え、やばい、乙女化してない?私。
「あ、そういえば…やけどさ、完封したんやし、付き合って」
意外と普通に言われてびっくり。軽ーいノリ、みたいな感じで。
「よ、よろしくお願いします…」
そんな由伸と対称的にカチコチな私。学生時代以来ののこの感覚。
「カッチコチやん、なんでそんなに緊張してんの、」
そう言って由伸は私を抱きしめた。
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作者名:renren | 作成日時:2023年2月2日 18時