スケベ柱が私の胸に文句をつけてくる。【 不死川実弥 】

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ゴト、という音を立てて鬼の首が地面に落ちる







「……え……」






それに目を見開くと、目の前には見慣れた姿があって。
思わず声が震えた。





なんで、いるの。








「……さ、ねみ………？なんで………！！」




「……全くよお、テメエは危機感無さすぎんだよ。
いつまで経っても集合場所に来ねえから辺りの野郎どもに聞き込みしてたんだ、
変な格好してた女を見なかったか、ってな」
「へ、変って……！へぶっ」

「それ着ろ」








ぶっきらぼうに実弥が羽織っていた羽織を投げられ、前が見えなくなる。
急になんだと怒ると、自分の服装見ろや、と言われやっと理由が分かった。
そうだ、鬼に服破られたんだ……

顔を少し赤く染めながら、その羽織を腕に通した。








「お前、何もされなかったか？こんな雑魚鬼に組み敷かれるとかアホかよ」

「煩い！……実弥が来たから、大丈夫だった」
「…あっそ、じゃあもう帰んぞ」









実弥が前を歩き出し、私もその後ろについていく。

……あ、
お礼、言いそびれちゃった。
心配もさせちゃったし…
時間が経つと言いにくくなるかもしれない、と思った私は口を開いた。









「……実弥、ありがとう。それと、ごめん」









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