面倒くさがりの俺と天然気質の彼女

頼むわ ページ49

ト｢...そう言えばどうやってクリスマスプレゼント渡せばいい？｣

チ｢やば、ざっこ...｣

ト｢おい...｣

チ｢普通に24日空いてる？ってLINEすればいいじゃないすか｣

ト｢いやいやいや！クリスマス誘うのはやばいだろ！｣

チ｢違いますよ！24日って言うんです！クリスマスって誘うと向こうも構えると思いますけど24日って誘えば、空いてる日その日くらいなのかなって思うんすよ｣

ト｢...お前天才か？｣


俺の部屋に後輩を呼んでクリスマスのアドバイス貰ってる情けない25歳独身。一方目の前にいる女は男勝りで男運無さげに見えて俺の自慢の相方を射止めた所謂勝ち組代表。何だこの圧倒的負け感。


チ｢出掛けてるってバレるの不味いから家行ってもいい？これでチェックメイトっすよ｣

ト｢お前まじで上手いな...｣

チ｢今すぐ、誘って下さい。｣

ト｢...わーったよ！｣


凄い目ヂカラに負けておずおずLINEを送った


トミー24日夜空いてる?


するとすぐ既読がついて帰ってくるLINE


Aちゃん空いてます!!


よっし！！よしよし！！とりあえず会うのはOK！チェックメイトまであと1歩。


トミー家行っていい?

トミー噂になるとまずいし

Aちゃんわかりました


あれれ？なんか？テンション低め？


チ｢相手の反応は？｣

ト｢薄め｣

チ｢よっし！！脈アリ！！！！｣

ト｢は？どこが？笑｣

チ｢なんて言いました？｣

ト｢噂になるとまずいからって...｣

チ｢私と噂になるの...嫌なんだ...｣

ト｢っ！？ち！違う！！｣

チ｢駆け引きっすよ富永さん｣

ト｢うわ、お前怖...｣

チ｢ここで押しの一言！今後も仲良くしたいから迷惑かけたくなくてごめんな？｣

ト｢はぁ...もうお前強いわ...｣


トミー今後も仲良くしたいから迷惑かけたくなくてごめんな?


すぐ送ったわ。俺チーが居なかったら誘えない雑魚だったわ。


Aちゃんすっごく嬉しいです!


ト｢よっしゃ！！｣

チ｢へっへっへっ、富永さんに春が来た〜！｣

ト｢あーもうお前には頭上がらんわ...｣

チ｢いつも私とカンタくんの為にいろいろして下さってるお礼です！｣

ト｢なんもしてねぇよ笑｣

チ｢そうっすよね？私が寂しいなって時にわざわざカンタくんをリビングに呼び出して実のない会議とかしてくれたりしませんもんね？｣


チーには全部お見通しらしい

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