マカロナージュなホワイトデー【T.M】 (ページ14)

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Aside

ﾄﾝﾄﾝ

とノックをして、指定されていた部屋に入る。

会議室のような場所で、向かい側はnewsの四人の席。

なんでよりによってそれぞれの元カレが目の前なの……

「『はぁ……』」

スタッフ「あと少しでnewsさんがいらっしゃるので」

『はい……』

落ち着け……落ち着けわたし。

大丈夫。きっと上手く出来る。

しばらくして

「「「「よろしくお願いしま～す」」」」

四人が入ってきた。

その中には一番聞きたいけど聞きたくない声。

『ッッ……』

貴久が、今どんな顔してるか見るのが怖い。

どうしても前を見れない。

なんで仕事引き受けたんだって怒るかな？

まぁ、あんな振り方したんだから優しく受け止めてくれるはずはないよね。

私は……私は覚悟を決め、

ゆっくり……前を向いた。

そしたら……何もなかったように他の人の説明を聞く貴久。

なんだ……やっぱり私の事どうも思ってないんだ。

やっぱり私は“どーでもいい元カノ”なんだよね。