マカロナージュなホワイトデー【T.M】 (ページ11)

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Aside

『はぁ……いよいよ明日かぁ』

岬「そんな顔しないの！！！

せっかくのチャンスなんだから！！」

ね？？

そう言って笑顔になる岬。

岬も辛いはずなのに……

私は、どんだけ弱いんだろうね。

でも、せっかくもらったチャンス、

失敗するなんて出来ない。

そう、これは私のため。

仕事のため。

貴久に会うためじゃなく、

私のため。

『岬は……さ、……手、越君に会ったらどーやって接する？』

とっても言いにくかったけど、岬は嫌な顔せず聞いてくれた。

岬「んー、普通に接するかな－。

普通というか、いかにもプロデューサーとアイドルっていう関係で。

だから名前もさん付けにするし、敬語で話す。」

『あ、そっか……』

あくまでも仕事だから、“貴久”とは呼べない。

“増田さん”なんだ。

岬「大丈夫だって！

赤の他人だと思えば大丈夫！！

Aなら仕事出きるし飲み込みも早いからそんなくらい大丈夫だから！」

『うん……。

ありがと、岬。』

岬「うん。

さぁて、私も頑張らなきゃ！」

そうやって笑った岬の笑顔は

どこかひきつってるようにも感じた。