幼馴染みの特権【牛島若利】2

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「先輩!!」






「んだよ、五色」







最後の練習の時、五色がボールを持ちながら俺に近づいてきた








「明日、決勝ですね!!
勝ったら全国ですね!!
俺、エースとして頑張ります!!」









キラキラとした笑顔で俺に言う五色は体育館の中でとても輝いていた

おい、白布、顔怖いやめろ









「俺が、お前を全国に連れて行ってやるからな」





そう言うと五色は効果音が付きそうなくらい綺麗な笑顔を見せてきた、かわいい








「ちげえだろ、俺達が、な
先輩の力見せてやんよ」






「瀬見はサーブで10点はとれよ」







ゲッ とした顔で俺を見てくる、なんだよ文句あんのか









「でも、今回は下手したら最後の大会かもしれねえからな、気合い入れてかねえと」






「そうだな、Aは今回も背中を任せたぞ」






「ヨロピク〜」








山形と太平と天童は俺に言う









「あったりめーよ、川西と白布はいつも通りでいいからな
焦んなよ」







はい、と2人は落ち着いた様子で返事をする
川西、もう少し表情動かそうね









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「カゲヤマトビオ、ヒナタショウヨウ」







帰り道、若利は突然言い出した

コンクリート出身の烏野の速攻コンビの名前を








「なんだよ、気に入ったのか?
自信満々に俺たちに牙を向けたあの2人」







「いや嫌いだ、
根拠の無い自信は嫌いだ」









「…珍しいもんだなァ」









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