幼馴染みの特権【牛島若利】2 (ページ20)

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【21-23】

確かに烏野は点を返しているが青城との点差は変わらなかった

あの9番、影山飛雄か
及川が唯一として仲間を嫌った相手だ
そして及川の代理としても俺は見たことがあった
その後普通に引っ込められたけど

俺は足を少しぶらつかせながら試合を高みの見物かのように見下ろしていた

西谷夕の上げたボールが5番の坊主が打つ、

がブロックで跳ね返された

って、は???

「…あ、足つかった???
自分でやる奴初めて見た、、、こりゃすげえな」

そこに10番のオレンジ頭がスライディングを入れながらボールを上げ、そのまま青城のコートへ落ちた

運動神経がイカれてるな、あれは気持ち悪い
痛そうだけど

【22-23】

あと1点で同点なのだが青城もそこまでの奴らではない、烏野は落ちた強豪と呼ばれ続けその汚名を返上させ、勝つつもりなのだろうが青葉城西だってそうだ
プライドという大きな言葉を背負っているんだ、
勝たなければ俺達の元へだって来れない、戦えない

"影山も1本ナイッサー!!"

"ッサァー!!!"

ああ、やっぱり9番は影山飛雄だったか

.

.

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【22-24】

マッチポイント

あと1点で青城は勝ちだ、確実に
だが、烏野が点を入れたら話は別だ
デュースとなりそのまま2点差をつけたら勝ちという長ったらしい戦いになるのだ

正直言ってあれはめんどくさい、だから1本で切りたいんだよなあ

烏野は明らかに疲れとともにプレッシャーを感じている様子だった

なぁんだ、負けるのかな

そう思い帰る準備をすると

【野郎どもビビるなァーッ!!】

.

【前のめりで行くぜ】

あ、これ

.

"野郎どもビビってんじゃねぇーゾ!!!"

これは、俺がさ、

"俺達は最強だろ!!!"

中学の頃に初めてチームメイトに掛けた言葉に似てた